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作者:春風駘蕩

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作:春風駘蕩

アビス・プレデター 〜深淵に凄む終末の獣、無自覚な異世界転生者につき〜

 それは、深く昏き深淵より現れる。それは、音もなく汝の背後に迫り来る。  黒より黒きそれに狙われた者は、逃げることなど叶わない……神出鬼没のそれを相手に、逃げ隠れる場所など存在しない―――そんな、B級パニック映画感溢れるあらすじから、この物語は始まる。 (ああ……それにしても腹が減ったな)  気がつけば、辺りは何一つ見る事ができない闇の中だった。  わかることといえば、自分が以前とは異なる怪物の姿をしている事と、自分が何者だったのか全く覚えていないこと、そして何より―――恐ろしいほどに空腹であること。  様々な疑問を抱えたまま、腹の底から湧き上がる衝動に突き動かされ、上へと向かって泳ぎだす。  やがて〝それ〟は、「暴食」の名のままにあらゆる獲物を求めて動き出す……。  これは、剣と魔法が実在する世界に魔物転生を果たした、サブカルチャーに全く詳しくないややサイコパスな主人公が、J〇WZ的なハンティングで空腹を満たしつつ世界を漫遊しようとする物語である。 第2章、完結。

更新:2023/2/6

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作:春風駘蕩

呪法師のススメ 〜呪に偏見を抱くのは勝手だが、俺をそこらの素人と一緒にされては困る〜

人が生まれつき〝天職《ギフト》〟と呼ばれる力を持つ世界。 勇者、聖女、剣聖、賢者、守護者、預言者……英雄の素質を持つ〝天職〟持ちがほんの一握り生まれる中、多くの人間は平凡な、魔術士や剣士、あるいは農夫や狩人といったごく普通の天職を得て、己の分を弁えた暮らしを送っていた。 そんな世界の一角で、一人の男が班《クラン》から追放された。 名をラグナという彼は、【呪】を使って様々な事ができる〝天職〟を得て生まれてきた。しかし傍目からは何もしていないように見える、あまり印象の良くない男であった。 そんな彼を疎ましく思った班の全員が、一斉にラグナを断罪し追い出したのである。 ラグナは多少嫌がったものの、割とすぐに頷き班を出て行った。「〝契約〟を反故にすると罰則があるぞ」という捨て台詞を残し、ラグナは班の面々の前から姿を消した。 鬱陶しい男がようやくいなくなった、と喜ぶ班の面々。 だが、彼らは知らなかった。 ラグナの〝天職・呪法師〟が持つ絶大な力を……それが班にどれだけの恩恵を与えていたのかを、がどれだけ班の危機を救ってきたのかも。 気付いた時には、もう遅いのだ。 ※アルファポリスにも投稿しています。

更新:2023/1/10

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