天下が統一されて数年。 戦を知らず、無邪気に育った少女、天花。ある時亡くなった貴人の弔問へ向かった折、彼女は透き通るように白い少年、燦と出会う。彼の口から己が出生の秘密を聞かされたことで、天花の運命は流転する。 同胞に無際限の愛を注ぐ白子の少年。 恋心とお役目の間で苦悩する隠密。 人の影なる本性を暴き立てたい両性具有の麗人。 そして、無垢なる蕾を庇護せんとする男。 心に瑕疵ある者たち。彼らの目に、その花は如何なる咲き様を見せるのか──。
更新:2021/1/11
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ここではないどこか、『大いなる神』への信仰が正道とされる世界。 かつて稀代の歌姫と評されていたクラリッサは、引退後南の島へ一人旅する──つもりであった。しかし彼女を乗せた船は嵐に遭遇、船より脱出したクラリッサも大海へと投げ出される。 どうにか一命を取りとめた彼女が流れ着いたのは、地図にすら記載されていない絶海の群島。そこでクラリッサが目にしたのは、眩しすぎる陽光から守られぬ白い少年だった。 天翔る太陽神を信仰する、『赦された民』たち。その枠組みから外れた二人は、日陰にて何を思うのか。 ※本作に登場する宗教や国家、民族は全てフィクションであり、特定の事物を題材としたものではありません。
更新:2021/10/13
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三年に一度行われる村祭り。土着の神に神楽を捧げた乙女たちは、皆惨たらしく殺される──。 山奥に存在する金峰村──その村長の孫娘の身代わりとして攫われ、神楽舞の舞い手の任を担うこととなった美貌の青年、波分篝。本意ではない中で村祭りへの参加を余儀なくされた篝は、狭苦しい村の呪縛から逃れようとする村長の娘、桐花と共に犠牲なき祭りの成功を目指して奔走する。 外界から隔絶された村、其処で語り継がれる伝承と信仰。たった一柱の人を愛した神と、神を一人の人として殺さんとする翳。揺らぎ迷える人の業と、人ならざるモノの物語。
更新:2020/12/30
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