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作者:茄子@物書きメイド

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作:茄子@物書きメイド

どんなに黒く染まってもあなたを愛してる

 あなたも知ってると思うけど、私の羽は昔はとても美しい純白だったわ。  でも、ある人を愛してしまって、私はその人の為に、どれほどの痛みを負っても、自慢の羽が黒く変色しても、美しかった水色の瞳が赤く染まっても、堕ちた証の角が生えても、その人を愛してその人の為なら何でもしたの。  え? 見返りは求めないのかって?  私、これでも純白の天使だったのよ?  その心まで捨ててしまったら、私は本当に堕天使になってしまうじゃない。  もちろん、あの人が私の愛に応えてくれたらそれ以上の喜びはないけれど、あの人が誰の物にもなっていないから、それで私は満足なの。  馬鹿だと思う?  でもね、私は幸せなのよ。  だからもう、私を引き戻すためにわざわざ足を運ぶ必要はないの。  天界と違って人間界には穢れが多いのよ。  ずっと居たらあなたまで穢れてしまうわ。  え? 最後に答えて欲しい事? なにかしら?  ……もしあの人が誰かのものになってしまったら、ですって?  そうね、どうなってしまうのかしらね。  嫉妬に狂って更に堕ちてしまうかもしれないし、絶望のあまり命を絶ってしまうかもしれない。  それは私にもわからないわ。  さあ、質問にはもう答えたでしょう。  もう天界にお戻りなさい。  願わくば、あなたは私のように愛に狂ったりしないで頂戴ね。 ※他サイトでも掲載しています。

更新:2021/7/25

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作:茄子@物書きメイド

デュオスカーラ・アンダーワールド

 皆様は『メメント・モリ』という言葉をご存じだろうか。  「自分がいつか必ず死ぬことを忘れるな」もしくは、「死を忘れるな」という意味で、多くの芸術作品などのモチーフに使われていたりもする。  とある乙女ゲームのモチーフにもなっており、登場する攻略対象はそれぞれ『死』に対して何かしらのトラウマを抱えていたり、何かしらの感情を持っている。  ヒロインはそんな彼らのトラウマや感情を克服させていくという事がコンセプトになっている。  そもそも、ヒロイン自体が母親が死んだことにより、父親に引き取られ貴族の一員となり、貴族の学園に通う所から物語が始まる。  始まりから『死』が関わってくるのだ。  ヒロイン自身も母親の『死』に対して思うところがあり、攻略対象と共に成長をしていく。  貴族になりたての、ついこの間まで平民だったヒロインが貴族社会に馴染むために登場するのが、お助けキャラとなる公爵令嬢。  そして、それがわたくしメレディス=アグーシャン。  母は元王女、祖母は隣国の王女であるという血統書付きの令嬢で、攻略対象全員と何かしらの関係性を持っており、ヒロインに対して好感度や相手の好きな物、好ましい選択肢や行動のアドバイス、その他にも貴族社会に馴染めるように色々と手配をする、都合のいいキャラクターだ。  ヒロインの為に行動することを目的として生み出されたキャラクターのせいなのか、その能力は高く、ヒロインのフォローを欠かすことなく行う、乙女ゲームを進行させるために何の情報もない時点ではなくてはならない存在。  けれども、情報が出回っていたり、何周もゲームをして慣れてしまったユーザーにとっては、どうでもいい存在に成り下がってしまい、ヒロインに攻略対象を紹介したり、イベントに必要な催し物に招待する『だけ』の存在になってしまう。  これは、そんな都合のいい存在から逃れようと足掻くわたくしの物語。 ※他サイトでも公開しています。

更新:2021/8/16

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作:茄子@物書きメイド

モブ令嬢は特殊設定もち【乙女ゲーム開始前編】

 ふと、自分が乙女ゲームの世界に転生していることに気が付いたツェツゥーリア。  陰湿ないじめをするわけでもないのに理不尽な断罪を受けてしまう悪役令嬢達を救うために動き出す!?  ついでに食事と生活向上のために色々開発した結果、国家単位の事業に発展しちゃってどうしてこうなったと首を傾げる日々。  成長していく日々の中、美しく賢く成長していく薔薇様達ことツェツゥーリア+悪役令嬢達。それに比べて評判を落とし続ける攻略対象。  自滅していく姿に「これ、もう乙女ゲームのシナリオボロボロ」なんて思ったりもするけれど、そんなことより親友になった悪役令嬢の幸せが優先!  乙女ゲームが始まったらなんか意味の分からないお約束な強制力があるかもしれないし、始まる前にやれるだけのことはやってやる!  そして肝心のツェツゥーリアの婚約相手は?  周囲の溺愛に浸りつつ、前世知識チートで色々やらかしちゃう幼女が今ここに爆誕!  目指すは親友たちの平和的婚約解消(婚約破棄)だ!  あと、個人的には美味しいものが食べたいので、食生活の革命は絶対起こすんだからね! ※他サイトでも掲載しています。

更新:2022/2/20

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作:茄子@物書きメイド

稀代の魔導士は皇太子の溺愛に微笑む

「ミレイア、お前との婚約を破棄させてもらう!」  王国の由緒ある学園の卒業パーティーで、突き付けられた婚約破棄。  婚約者である王子の隣には、『渡り人』であるマリナの姿があった。  王家からの強引な婚約であったにも関わらず、婚約破棄を宣言されたミレイアの心は冷めている。  心にあるのは「貴様如きが」という感情。  けれども、王子との婚約を無かったことにしたかったミレイアにとっては、渡りに船。  婚約の白紙を受け入れ、かねてから計画していた通りに、領民とジュピタル公爵家に所属している者を連れて、隣国である皇国に移住した。  そこには、ミレイアの事を可愛がってくれる皇族、そして一心に愛してくれる婚約者になった皇太子がいる。  稀代の魔導士、聖女の生まれ変わりとも言われるミレイアは、自分の非常識さを棚の上にあげて、自分の周りには非常識な人しかいないのだろうかと悩みつつ、マイペースに暮らしていく。  一方、ミレイアを、その実家であるジュピタル公爵家を失った王国は、『渡り人』のマリナを担ぎ上げるもうまくいかず、国民は不満の感情をあらわにしていく。  焦った国王が、ジュピタル公爵一族を取り戻そうと、皇国にミレイアの元婚約者のマロンと、その婚約者になったマリナを使者として送り込んだが、ミレイア達が頷くわけもなく、さっさと帰れとぞんざいに扱う。  しかしながら、ミレイアの新しい婚約者であるワーグナーに一目惚れしたマリナが、「あたしと結婚してください。聖女であるあたしと結婚したほうがいいですよ」と言い始めた。 ※他サイト様でも投稿しています

更新:2021/10/14

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作:茄子@物書きメイド

鏡写しの花

 きつい目じりに厚化粧、性格は高飛車で人を見下し、それなのにもかかわらず目上の者に対しては媚を売る。  ミラージュ=マキシムとはそう言われている人物である。  少なくとも、とある世界における乙女ゲームで描かれているミラージュ=マキシムはそういう人物なのだ。  けれども現実は違う。  紅茶色の髪を緩やかに編み込み、柔らかな紅茶色の瞳を持つ、優しい雰囲気の公爵家の少女。  花を愛で、花に愛でられる、そんな心優しい少女なのだ。  婚約者である公爵子息との仲も良好であり、学園に入学する前からその素晴らしい才能に期待を持たれ、生徒会入りすることが決定している。  婚約者にも家族にも恵まれ、本人も美しく礼儀正しく、まさに非の打ち所のない、そんな少女を否定する少女が現れた。  ディシュ=レンバール、最近になって女伯爵の伴侶の庶子であることが判明して引き取られたという少女。  彼女は学園に入学してすぐにミラージュの元に行き、「あたしの事を庶子だからってバカにしないでください!」と叫んで大泣きしたという噂がある。  もちろん、ミラージュがそんな事を言うはずもなく、完全にディシュの演技なのだが、あまりの大騒ぎに集まった生徒は何事かとミラージュに説明を求め、ミラージュはディシュが突然泣き出してしまったと事実を報告することしか出来なかった。  ミラージュとしては、庶子であろうとも、この学園で共に学び、それぞれに見合った実力をつけることこそが使命だと思っている為、庶子だからと言ってディシュを非難するつもりはない。  一方、ディシュはといえば、学園でも地位の高い子息に秋波を送り、酌婦顔負けの手管で近づいていっていると噂されている。  その事に対して、ミラージュはとても残念な事だと思っている。  いくら女伯爵の伴侶の庶子とは言え、伯爵家に引き取られたのであれば、それ相応の態度を示すべきだと、そう、一度だけ注意した。 ※他サイトでも投稿しています

更新:2021/7/27

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