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作者:蓮恭

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作:蓮恭

婚約者に見殺しにされた愚かな傀儡令嬢、時を逆行する

 父親が自分を呼ぶ声が聞こえたその刹那、熱いものが全身を巡ったような、そんな感覚に陥った令嬢レティシアは、短く唸って冷たい石造りの床へと平伏した。  視界は徐々に赤く染まり、せっかく身を挺して庇った侯爵も、次の瞬間にはリュシアンによって屠られるのを見た。 「リュシ……アン……さ、ま」  せめて愛するリュシアンへと手を伸ばそうとするが、無情にも嘲笑を浮かべた女騎士イリナによって叩き落とされる。 「安心して死になさい。愚かな傀儡令嬢レティシア。これから殿下の事は私がお支えするから心配いらなくてよ」  お願い、最後に一目だけ、リュシアンの表情が見たいとレティシアは願った。  けれどそれは自分を見下ろすイリナによって阻まれる。しかし自分がこうなってもリュシアンが駆け寄ってくる気配すらない事から、本当に嫌われていたのだと実感し、痛みと悲しみで次々に涙を零した。 ◆◆◆  両親から「愚かであれ、傀儡として役立て」と育てられた侯爵令嬢レティシアは、大人に都合が良いように扱われるにつれ、徐々に最愛の婚約者皇太子リュシアンの愛を失っていく。  のちに民の信頼を失いつつある帝国の改革のため立ち上がった皇太子は、女騎士イリナと共に謀反を起こした。  その時レティシアはリュシアンの目の前でイリナによって刺殺される。  悲しみに包まれたレティシアは何らかの力によって時を越え、まだリュシアンと仲が良かった幼い頃に逆行し、やり直しの機会を与えられた。  二度目の人生では愚かな傀儡とならぬよう、同じ過ちを犯すまいと努力する事を決意するレティシア。  過去でリュシアンの態度が変わってしまったきっかけとなった皇后の死を回避できた事で、レティシアは自身の動きによってこの世界の事柄や人物像が変化すると知った。  そして実はリュシアンも、レティシアの死を回避しようとこの世界へ回帰していた。不思議な力を持つ薬師によってその事を告げられたレティシアは、今度こそリュシアンとのすれ違いを正そうと話し合いに赴く。  レティシアは今度こそリュシアンとの幸せな日々を送る事が出来るのか、それとも…?   ※逆行、回帰、婚約破棄、悪役令嬢、やり直し、愛人、暴力的な描写、死産、シリアス、の要素があります。 『アルファポリス』様にも掲載中です。

更新:2023/8/15

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作:蓮恭

腹黒の従者に溺愛される無垢な猛毒令嬢は、愛する皇太子との婚約破棄を望む

「早くあの子もアンタみたいに使えるようになればいいけど。稼ぐようになるのが待ち遠しいね。」  赤ん坊の時に異国の中年女に攫われた辺境伯の娘シャルロット。  シャルロット(シャオリン)とイヴァン(シーハン)を攫った女は薬師として店を開く傍らで、異国で古来から伝わる方法を用いて、体の中に溜め込んだ毒を使い依頼をこなす『暗殺者』を使い、様々な暗殺依頼を受けて儲けていた。  女は見目の良い赤ん坊を攫ってきては、その体液に触れると毒されるほどの猛毒を身体に宿す暗殺者として育て上げるために幾人もの子どもを殺した。  そしてある日養い子の少年イヴァンに殺されてしまう。  イヴァンは幼いシャルロットを連れて彼女を元の居場所へと戻すため、シャルロットの父親である辺境伯が訪れているという帝都の騎士駐屯地へと向かった。  猛毒を身体に宿す辺境伯令嬢シャルロットと、その令嬢を見守る同じく猛毒を身体に宿した元暗殺者の少年イヴァン。  そしてイヴァンは辺境の地でシャルロット付きの従者として傍に仕えることとなる。  そしてこの猛毒令嬢に一目惚れして、何とか囲い込んで婚約者となった策士の皇太子と、皇太子のことは好きでも猛毒令嬢が故に皇太子妃など務まらないと考えるシャルロット、皇太子と同じく腹黒の従者イヴァンがドタバタするお話です。 *テーマは少しシリアスなお話ですが、ヒロインのシャルロットは明るく可愛らしい性格で、腹黒の従者とのやりとりは明け透けないので暗いお話にはならないはず、です……  面白いけれど、涙もあるような話を書きたくて、当て馬好きな友人のために書いてみました。  この作品は『アルファポリス』様にも掲載しています。

更新:2021/8/19

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作:蓮恭

寡黙な騎士団長のモフモフライフ!健気な愛し子に溺愛されて

 日々の鍛錬を怠らず、逞しく鍛え上げられた体躯と鋭く光る三白眼を持つ騎士団長ユーゴ。  他人だけでなく己への厳しさも備え持ち、普段なかなか笑うことのない無愛想な騎士団長は、それでもその本質を知る部下達に非常に慕われていた。  そんなユーゴの最大の癒しは……まぁるくてフワフワで真っ白で……。  ウサギの尻尾のようなモフモフの毛玉、ケサランパサランという生き物を愛でる事であった。 「モフ、寂しくなかったかー? 俺は早く帰ってお前をモフモフしたくて堪らなかったぞー!」  帰宅して早々に、『モフ』と名付けた柔らかな毛玉を優しく撫で、幸せそうに頬擦りをする三白眼の逞しい体躯の男。  そんな男に愛でられる、モフモフ毛玉のケサランパサランには秘密があって……。  とあるきっかけでユーゴのことを愛してしまったモフが、女神の力を借りて人間となり、健気にも陰から騎士団長ユーゴを助けていくというお話です。  間で邪魔をするキャラも出てきたりして……モフモフ毛玉のケサランパサランと、騎士団長ユーゴは最終的に結ばれるのか?  それとも……  どうか可愛らしくて健気なモフモフ毛玉を、応援しながらお読みいただけると幸いです。 『アルファポリス』、『ノベプラ』にも掲載中です。

更新:2021/12/10

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作:蓮恭

転生JKの推しはワンコ系王子様!推しの恋愛後押ししてたはずが何故か私が溺愛されていました

 高校生の美香は病気で入院していたが回復せずに亡くなってしまう。  死後の世界で出会ったのはいかにも神様っぽいおじいさん。 「楽しいが退屈な天国へ行って次の転生を待つか、そなたと姉の望んでいた世界へ行って次の転生を待つか……。どうする?」  へぇ……退屈なんだ、天国って。  なんかゲームの選択肢みたいに選ばされるんだね。 「まあ儂からしたらどっちでそなたが待ってようが一緒じゃからな。そなたの姉は信心深いのう。毎日神に祈っておったわ。『病気の妹が死後にあちらの世界で楽しく暮らせますように』とな」    結局私は異世界ファンタジー小説家の姉の書いた、お気に入りの小説の世界に転生することになる。  そこで推しのワンコ系王子様が、とある令嬢に失恋して闇堕ちするのを防ぐため、王子様と令嬢の恋愛を後押しするんだけど……  いつの間にか私が溺愛されてるんですけど、これってイイんですか⁉︎  『テンプレ上等!』の、姉が書いたテンプレ満載の異世界ファンタジー(恋愛)小説に転生することになった女子高生(JK)の話。  表紙絵は友人からのプレゼント:;(∩´﹏`∩);:  表紙絵はワンコ系男子をイメージして耳と尻尾着いてますが、獣人の話ではありませんので悪しからず(>人<;) 『アルファポリス』様にも掲載中です。  

更新:2021/10/4

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