「今までの冒険の振り返りをする旅をしよう!」 野宿用のテントの中、食べかけのスープを床に置いて、僕は『皆に聞こえるように、声を張り上げた。』 そうしたら、パーティーリーダーで魔法剣士のゼルが、端正な顔から白い歯を覗かせて、 「それも、いいね。」って変わらない笑顔で答えた。 これは、肯定しかしないパーティーメンバーと、僕の、限りある旅のお話だ。 ーーーーーーーーーー 前作、「それでも、勇者は勇者であった。」と同じ世界線の物となっています。 直接は関係していませんが、あわせて読んでもらえれば、より楽しんでいただけると個人的には考えております。 興味があったら、そちらも覗いて下されば幸いです。 アルファポリスにも投稿しています。
更新:2018/8/27
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
魔王城の最上階。 満面の笑みで喜び合う仲間を横目に見ながら、勇者は一人佇み、魔王の死体を睨みつけていた。 彼は徐に拳を握りしめると、魔王の死体に勢いよく振り下ろした。 ………魔王の死体には傷の一つもつかなかった。 仲間たちは勇者をじっと見つめた。 言葉を発する者は誰もいなかった。 反響する衝撃音だけが、いつまでも響いていた。 ーーーーそれでも、勇者は勇者であった。 ーーーーーーーーーー 勇者シリーズ第2弾、「普通の勇者に、僕はなりたかった。」を投稿しました。 同じ世界線のお話となっております。 気が向いたら見に行ってやって下さい。 アルファポリスにも同名義で投稿しています。
更新:2018/8/22
評価
レビュー
読んだ
気になる
読んでる
※作品の評価点について
登録数が少ない期間は単純平均点で表示します。
より多くの作品数・レビュー数になったら新評価式を適用します。
書籍化/コミカライズのタグについて
該当作品の書籍化・コミカライズ判定は、プログラムによる自動判断です。厳密な確認事項でないことをご了承ください。