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作者:雨学無音

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作:雨学無音

魔王だけど勇者でしたが追放されました〜やっぱり魔王をしなければいけないらしい〜

 ――勇者と魔王の戦いが続く世界。  勇者たちは魔王を討伐する為に、五人の選ばれしパーティを組み魔王城を目指す。  魔王を倒せば、永遠の幸せが訪れてハッピーエンド。  ……だったならなんて分かりやすいストーリーだろう。  そんな世界だったら本当に良かったのにと、少年ベルヌは心の底から願っていた。  彼は最強の能力をもち、転生すれば寿命も無限。  何度目の転生の後か、彼が想い描くのはまあまあの平和。  つまり彼はこう考えたのだ。 「俺が勇者と魔王をやろう」  死者を少なく、戦争を起こさず。  だけど勇者と魔王は戦ってますよー的なアピールは民衆にしつつ。  争いが続く人間の世界に平和が訪れんことを願い、また魔物の無駄な犠牲を減らすためにベルヌは偽りの勇者として魔王城を目指す。  巨大な敵がいる間は、人間同士で争うこともないだろう。そう、ベルヌは人間が大好きだった。  こうして始まったひどく簡単なストーリーは、永遠にエンディングにたどり着かない三文芝居が続くはずだった。 「すまないが勇者パーティを抜けてくれ」  四天王の一人を倒した夜、同じ村で育った幼馴染のクロードにこう告げられるまでは。  幼馴染に裏切られ、ベルヌの婚約者ミカエラにはクロードと関係を持ったと知らされる。  クロードの豹変と仲間の裏切りに死ぬほど落ち込むベルヌであったが、勇者パーティを抜けた彼にはもう一つの役割が残されている。  ――魔王。  クロードの裏切りを境にざわめき出す世界の悪。  全てを持っていたはずなのに全てを失った男は、世界を平和にするため、再びあえて魔王を選択する。

更新:2020/4/26

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作:雨学無音

『殺す』スキルを授かったけど使えなかったので追放されました。お願いなので静かに暮らさせてください。

 ぼっち高校生、冷泉刹華(れいぜい=せつか)は突然クラスごと異世界への召喚に巻き込まれる。スキル付与の儀式で物騒な名前のスキルを授かるも、試したところ大した能力ではないと判明。いじめををするようなクラスメイトに「ビビらせんな」と邪険にされ、そして聖女に「スキル使えないならいらないからどっか行け」と拷問されわずかな金やアイテムすら与えられずに放り出され、着の身着のままで異世界をさまよう羽目になる。しかし路頭に迷う彼はまだ気がついていなかった。自らのスキルのあまりのチートさゆえ、世界のすべてを『殺す』権利を手に入れてしまったことを。不思議なことに自然と集まってくる可愛い女の子たちを襲う、残酷な運命を『殺し』、理不尽に偉ぶった奴らや強大な敵、クラスメイト達を蚊を払うようにあしらう。おかしいな、俺は独りで静かに暮らしたいだけなんだがと思いながら――。

更新:2019/9/19

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