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作者:雨宮鈴鹿
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書籍化
コミカライズ
作:雨宮鈴鹿
「あ、そうだ面白い事思いついた」 そしてこの世界、私の人生はあまりに無邪気で、あまりに無慈悲に始まった。 家族なんていない、そんなものは最初からいなかった。そして捨てられた私に当時の記憶なんて無かった。 唯一分かるのはこの世界を作った女神と同じ名前だったという事。そして常人ではありえない魔法使いとしての才能。 生まれてから12年間暮らしてきたマギアは親の顔も知らずに孤児院で暮らしていた。でも最初からいない親の事なんて知らないし興味もない。孤児院での生活は楽しかったし毎日に生きがいを感じていた。 でもどうも幸せな時間は長くは続かない。それは一日にして無残に散った。私の大事な物、かけがえのない場所は灰となり炭となり、そこにあった幸福な現実は残酷な思いでとして私の中に焼き付いた。女神の手先を名乗る悪魔が私の大切な全てを壊したから。そしてその悪魔が話す事実は衝撃的なものだった。 女神の暇つぶしで創られた人形、それが私の正体。暇つぶしの為に私は作られ暇つぶしの為に奪われた。そんなの許されないでしょ? もしこの世界に神がいるならどうしてこうも過酷を強いるのだろうか。こんな世界ならいらなかった、こんな悲しい思いをするなら生まれたくなかった。 私は世界に宣言する、私の幸せを壊した残酷な魔族、そして救いの無いこの世界を作った無慈悲な女神への復讐を……。 「何年かかったって絶対に見つけ出して潰してやる……っ!」 無慈悲な女神の創った箱庭(セカイ)で3人の魔法使いが集う時、女神の祝福を受けたはずの大魔法使いの女神への復讐が始まる。
更新:2023/3/9
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