はるか北の地のちいさな王国。 この国は今、《海の民》の侵入によって危難に陥っていた。 老王と世継ぎの王子は戦死し、ひとり遺された姫君は《海の民》の長の息子を婿に迎えることを迫られる。 婚礼の日の近づいたある日、姫君のもとにひとりの吟遊詩人が現れた。 吟遊詩人が歌った『しろがねの竜の歌』。 その歌は姫君にとって、特別な意味を持っていた。 昔話の再話のような、もしくはやや古いタイプの児童書のような雰囲気を目指してみました。
更新:2015/12/20
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荒廃がすすむ国で、ただひとつ繁栄を謳歌する『夢見る都』。この都は強力な守護の魔法によって守られていた。守護の魔法の源となっているのは巨大な竜である。竜は初代の女王との契約に従い、神殿の奥で今も眠り続けているのだという。 眠れる竜に安らかな夢を与える『竜の巫女』として、少女エステルは神殿に捧げられる。竜に寄り添い続けるうちに、エステルは竜の見る夢を感じ取るようになり…… 眠れる竜と、その竜の夢を知る少女の物語。
更新:2017/9/29
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高校二年生に進級した三木幸久は、料理が趣味な自称「普通の少年」である。しかしなにがそうさせるのか、彼の周りは普通ではない。ヘタレ幼馴染、超人的バカ、まじめ堅物風紀委員、無口なケータイ少女等々、何人もの少女によって、彼の日常は水面の木の葉のように翻弄される。女難の巻き込まれ型主人公は、どこまで周囲に振り回されるのか。 コロナのせいで暇なので、頻繁に更新しています。 コロナ、ぜってぇ許さねえからな……!!
更新:2020/8/15
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ベルヌス族の族長には美しい双子の娘がいる。 男勝りな姉のウルスラと女らしい妹のギーゼラ。 北方の地にはうわさが流れていた。帝国の新しい総督にして副帝を兼ねる男は、ベルヌス族の娘を花嫁に望むのではないかと。 夏至祭の日、帝国の副帝がベルヌス族の集落にやってくる。その夕べ、とある事件が起こった。 ウルスラは副帝の命を救い、そして彼から婚約を申し込まれる。 政略上の理由で婚約を交わしたふたりだったが、次第に心惹かれあうようになっていき……
更新:2017/5/13
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宿屋で働く娘セレスティーヌは、ある日、いかにも怪しげな人物を目にする。 猫にえさをやる彼女を物陰から見つめていたのは、金属の甲冑で全身を覆った風変わりな騎士だった。 不審に思うセレスティーヌだったが、甲冑の騎士が見せたささいな動作から、ふとあることに気づく。 宿屋の娘と、猫が好きでたまらない甲冑の騎士との、ささやかな交流からはじまる物語。 いわゆる剣と魔法の世界が舞台となっていますが、血湧き肉踊る冒険とはまるで無縁の日常ものです。
更新:2015/10/6
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御竜士(ぎょりゅうし)――それは、額に宝玉を抱き、竜と心を通わせて生きる人間のことである。 大陸の東に浮かぶ島には古来より多くの竜が棲息していた。 島に住む人々は竜とともに生きるため、さまざまな道を模索してきた。 島に興った国のひとつメルデウス王国では『御竜術』が確立され、人々は竜を御する方法を手に入れた。 メルデウス王国の少年たちは御竜士となって竜と絆を結ぶことを夢見る。しかし、それは大きな代償を伴うものでもあった。 竜と人との間に立ち、よりよき道を求め続けるメルデウスの御竜士たちの物語。 ※連作短編として構成する予定です。
更新:2017/11/25
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北の海に浮かぶ『白き島』。この島への入植を望む帝国と元から島に住む人々は、長い争いを経た後に約定を交わした。帝国は南に、島の氏族は北に、土地を分け合い別れて暮らそうと。 あるとき帝国の民の少年ガイウスは、境界を示す柵のそばで、氏族の少女を見かける。少女は狐の耳と尾を持つ獣人だった。ガイウスは彼女と交流を持ちたいと思うようになるのだが……。 獣人のいる異世界を舞台に、異なる文化背景を持つ人の少年と獣人の少女が、領土の境界で向かい合い、意思の疎通を図ろうとする物語。
更新:2016/8/29
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七夕の夜、炭焼き小屋に住む源三郎のもとに、ひとりの美しい女が訪ねてきた。 さらさと名乗るその女は源三郎の妻になることを望み、そのまま炭焼き小屋に住み着く。 さらさには普通の人間とは思えないあやしいところがあった。その正体は狐狸妖怪の類ではないかと怪しみつつも、源三郎はさらさと仲むつまじく暮らす。 だが、冬が近づくにつれ、さらさの身にある変化が現れた。 妻の身を案じる源三郎は、意を決してその問いを口にする。 「そなたは本当に――ひと、なのか」 果たしてさらさの正体は。そして、妻の正体を知った源三郎は――
更新:2017/12/24
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