その年のクリスマスは、嵐になった。 激しい嵐の中、それでも山奥のペンションには五人の客が集まる。偏屈な老人、破局寸前の恋人、カップルアレルギーの女性、常識のない大学生。無駄に個性豊かな彼らが一堂に会する夕餉の場で、テレビのニュースが一つの事件を告げた。ペンションすぐ近くの橋から車が増水した川に転落したと思われる痕跡が見つかったそうだ。目撃証言や行方不明者の情報を募るそのニュースを見て、一人の客が言う。 「この中の誰か――もう、死んでたりして」 かくて聖夜、「誰が死んでいるか」を決める珍妙で不毛な会合が開かれるのだった……
更新:2016/12/3
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『大山祁霊能力者会談』。日本全国から選び抜かれた最高峰の霊能力者を対象とした、四年に一度の会談。科学が世界を支配し、霊能力を紛い物として追い出そうとする今の時代、霊能力者はどうあるべきかを語り合う超越者たちによる議論の場。しかし、今年の会談には、どこから嗅ぎつけたのか霊能力を馬鹿にする一人のフリーライターが紛れ込んでいた。嘘八百を並べ立てた記事を書こうとするフリーライターに皆が厭悪する中、彼は突然の死を遂げる。誰が彼を殺したのか。霊を口寄せする霊能力者の力により、死んだ男に直接殺害者を聞いたところ、予想外の人物の名を挙げられ――。 霊能力者が集まる山中で起きる連続殺人事件。予測不可能な霊能力を前に、犯人の解明は叶うのか?新時代の霊能力ミステリ。
更新:2023/1/30
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「結婚式専用」の無人島に,結婚式のリハーサルのために訪れた藪坂仁太と来栖奈加子。 2人の幸せな門出を邪魔する殺人事件。死体のそばに置かれていたのは,見慣れない植物と,「私は,私の母を殺した奴を幸せにはできない」と書かれた紙片だった。 外部者の出入りが不可能な「クローズドサークル」で起きた事件。犯人候補として浮上してきたのは,驚くべき人物だった。 ラストにどんでん返しあり。
更新:2018/1/4
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激しい吹雪によって閉ざされた山荘内で起こる連続殺人に、閃きだけは一流のフツーの高校生、緒方崇史(おがたたかし)が挑む!
更新:2005/9/7
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高校生活最後の夏休み。女子高生の仄香は、思い出作りのため、父が所有する別荘に親しい友人たちを招いた。 沖縄のさらに南、太平洋上に浮かぶ乙軒島。スマートフォンすら使えない絶海の孤島で楽しく過ごす仄香たちだったが、三日目の朝、友人の一人が死体となって発見され、その遺体には悍ましい凌辱の痕跡が残されていた。突然の悲劇に驚く仄香たち。しかし、それは後に続く惨劇の序章にすぎなかった。 原案:あっきコタロウ氏 本作はカクヨム、アルファポリスでも公開しています。
更新:2018/6/27
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資産家平藤正次郎の腹違いの子ども5人は,正次郎の遺言に基づき,正次郎が建てた「潜水館」という館に集められた。 この館には午後9時になると,広間全体が水で満たされるという特殊な仕掛けが施されており,広間が水で満たされることによって,5人のいる客室は密室となる。 水が作り出した密室で起きる連続殺人。 作者が初めてHOW DONE IT(ハウダニット)に力を注いだクローズドサークルミステリー。
更新:2020/2/25
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僕らの住む村には、角島にあるかの有名な館を模倣して建てられた『八角館』なる建物が存在する―― とある小さな村において、一人の女子生徒――芳川千世――が夜、学校の屋上から転落して事故死するという事件が起きる。女生徒の幼馴染である一之瀬司は、そのことを不可解に感じ思い悩むも、何もできずに鬱々とした日々を送っていた。そんなある日。一之瀬を含めた六人の学生が黒い覆面をかぶった何者かに襲われ、八角館と呼ばれる奇怪な館に拉致されてしまう。そこにはゴーストを名乗る誘拐犯から一通の脅迫状が置かれており……。 壁を通り抜け殺しに現れる殺人者の手から、学生たちは無事に逃れることができるのか。緊迫の本格風ミステリー。 アルファポリスでも公開しています
更新:2018/10/25
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