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作:かなたろー

ハズレスキル『ちっちゃなメダルを見つける能力』を持っている俺。コツコツ集めていたら妖精からチートアイテムをもらえるようになりました。

 西暦2046年。  突如ダンジョンが出現し、モンスターがあふれだした。  だが、したたかな人類はモンスターのメカニズムを解析、対抗手段を生み出した。  それは人間に生まれ持って備わっていた『血』の力。  自身の身体能力を向上させる能力。  水をコントロールする能力。   植物をコントロールする能力。  『血』の力によって、社会には新たなカーストが再構築されていた。  そんな中、白戸透《しらと・とおる》が手に入れた能力は、『ちっちゃなメダル』のある場所が、キラキラと輝いて見えるという、とんでもないハズレ能力だった。  だが、幼馴染の卯月乙花《うづき・おとか》と共にまきこまれたダンジョンで、透の真の能力が判明する。 「おめでとう! ボクは、ちっちゃなメダルの妖精、カノト。  君は、たった今、ちっちゃなメダルを100枚集めたの!  ごほうびとして、この『メダルスレイヤー』をあげちゃうよん!」  メダルの妖精カノトは、ちっちゃなメダルを100枚集めるごとに、便利なアイテムをくれるという。  ダンジョンで乙花と再会した透は、ちっちゃなメダルで手に入れたアイテムを使ってのダンジョン脱出を試みるも、ダンジョンのトラップが発動し、透は再び乙花とはぐれてしまう。  乙花がダンジョンの最深部にいることを突き止めた透は、乙花の元に急ぐ。  しかし、透が最新部で見たのは、モンスターと相打ちとなり死に絶えた乙花だった。  透は、メダルの妖精カノトから、ちっちゃなメダルを10000枚集めるともらえるアイテム『ホムンクルス』があれば乙花を生き返らせることを告げられる。  こうして最弱主人公白戸透は、メダルの妖精カノトと一緒に、攻略済みのダンジョンに侵入してちっちゃなメダルを探してまわる、とっても奇妙なダンジョン攻略生活をはじめるのだった。

更新:2023/2/24

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