俺は俺の知る限り、最強のまま死ねる。 己の人生に満足し、一人逝こうとしていた俺に声をかけてきた者がいた。俺はそいつによって、剣に魂を封じ込められてしまう。 荒野に打ち捨てられた俺を拾ったのは、一人の女だった。俺を手にした女は、あらゆる強者を屠った俺の技を再現し、賊を斬り伏せた。どうやら俺を手にした者は、俺の剣技が扱えるようになるらしい。 俺を拾った女レティシアは、魔物に包囲された城から脱出してきた伝令だったようだが、救援要請は間に合わなかった。 魔物に占拠された城は、魔物たちの業によって、異界と化してしまう。正規兵の損耗を惜しんだ王国は、傭兵を使い捨てるかのように城へと送り込む。その傭兵の中には、俺を手にしたレティシアも混じっていた。
更新:2013/8/16
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