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作:赤川エイア/監修:白木蘭

夜半の月 ~目覚めたら平安時代の姫でした~

幼い頃から古典文学を愛して止まない大学院生の主人公。 専攻はもちろん古典、研究対象は平安時代の長編物語、『夜半の月』――彼女の恋愛バイブルでもある、ベッタベタの王道ラブストーリーだ。 ある日、教授に誘われ、京都の書庫(蔵)で『夜半の月』の調査をした主人公だったが、その帰路で、突然眩い光に包まれてしまう。 目が覚めて、まず視界に入ったものは……烏帽子と着物!? 大好きな平安時代の夢でも見ているのかと思っていたら、 「ゆ、夢じゃない……?」 見事な長い黒髪に、華やかな着物と重厚な調度品の数々。 そこには、平安絵巻物で見た雅な世界が、確かに現実のものとして広がっていた。 状況が読めない中、姫様、と呼びかけられ、彼女は咄嗟に言った。 「私、記憶が、ないみたいなの」 * * * * * * * * * * *   現代の京都から、平安の京の都へ―― 貴族の中の貴族、左大臣家の三番目の姫、三の君へ魂だけ転移した主人公は、記憶喪失のふりをしながら、現代へ戻る方法を探し奔走することとなる。 その中で、貴族の夜這い、天狗の出現、皇族からの結婚の申し込み……次から次へと問題がふりかかり、現代へ戻るどころじゃない!? 後半は時々シリアスありの平安王朝風恋愛小説。 ※適宜ルビや注を施した箇所があります。 ※恋愛はゆっくりめに進みます。 ★アルファポリスさんでも連載しております。

更新:2022/10/29

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