彼女は普通の女子高生だ。 しかし、普通とは自己の主観を客観に還元し一般化する暴力的な基準である。 彼女の生きてきた唯一無二の人生を、構造論的に回収し、乱暴にくくり、平板に叩きならす。いかに生きていようと、一切合切の区別なく、ただ一個の人間を有象無象に埋没させる。 ゆえにこそ、彼女は普通の女子高生だ。 哲学者を美少女化した哲学ガールズの会話集。 (当作は、2011年に開催された飲茶様の小説競作企画「哲学ガールズ大賞」に応募した作品です。本家サイトのほうで見られなくなったようですので、こちらで再公開させていただきました。)
更新:2017/10/6
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