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作:香散見 羽弥

世界を旅する魔法使い

<あらすじ>   朝の来ない国――ネノクニ――に暮らす少女、エミリア。  彼女の夢は青い空を見ることと母の病を治すこと。  ある日彼女は母の手伝いで買い物へ行った帰り道に不思議な噂を耳にする。 「ねえ知ってる?」 「なになに?」 「ネノクニには違う世界への扉があるんだって!」 「違う世界?」  その噂を聞いた後、彼女は不思議な光を見る。  好奇心が抑えられずにその光を追うと、ネノクニの地下で静かに佇む神秘的な扉があった。  これはそんな扉を潜り抜けた少女の冒険の物語。 【※ネタバレ注意!】 キャラクター設定 〇エミリア ネノクニという常夜の国に暮らす10歳の少女。母と二人暮らし。 薄桃の瞳に、肩下くらいの亜麻色の髪を二つに縛っている。 母を手伝ってお使いや家事をこなすしっかりした一面と、なんにでも興味を持ってしまう好奇心旺盛な一面がある。 ある日小さな光を追っていたら神秘的な扉の前に来ていて、導かれるように扉を潜ったら異世界に行ってしまった。 魔法使いの子孫。妖精の王。 〇アルビア エミリアの母。 体が石化するという病を患っているが、いつもとても明るい人。 先代の魔法使い。 悪い王と戦った際に呪いを受け、それを抑えるために呪いに犯された部分だけ妖精に石化を施してもらった。 呪いは強く、現在もじわじわと侵食されているため異世界の旅を断念。ネノクニに身を隠し療養中。 〇ハルピィ 空の国の少年警備隊をやっている。 天翼族(てんよくぞく)という真っ白な翼をもつ種族の男の子。 少年のような見た目だが50歳を超えている。※天翼族は長命で100歳までは子供に分類される。寿命は300~400年程度。 〇クロード ハルピィの祖父。初老くらいの見た目だが250歳。 少女時代のアルビアと会ったことがある。 妖精のことを少し知っている。 〇妖精たち 1、 コウ(赤の妖精) 火を司る妖精。魔法使いに火の加護を与える。 いつも最初に話し出す。 妖精の中では一番活発でお調子者。 2、 ラン(青の妖精) 水を司る妖精。魔法使いに水の加護を与える。 コウにべったり甘えん坊。 慎重な性格でビビり。 3、 スイ(緑の妖精) 植物を司る妖精。魔法使いに植物の加護を与える。 いつも眠たげに目をこすっている。 気まぐれな性格。 4、 ポポ(黄の妖精) 土を司る妖精。魔法使いに土の加護を与える。 なんでも楽しむ天才。歌が好き。 明るく皆を笑顔にできる。 5、 ロップ(白の妖精) 光を司る妖精。魔法使いに光の加護を与える。 おっとりしていてぽやんとしている。 お上品な性格。 長編化した際のプロット プロローグ  短編で載せている内容です。  最後の数行は短編のオチをつけるためにあるものなので、長編化した際には削除します。  エミリアの冒険の始まりの物語。  扉を潜って異世界へとたどり着き自分に妖精を従える魔法使いの才能が眠っていることを聞かされる。  また空の国という平和な異世界で妖精と会い、母の呪いのことを知る。  母を助けるために呪いをかけたという悪い王を倒すための冒険に出ることを決意した。 第1章  蠱惑の森にあった扉を潜り、次の異世界である「カエンの国」に突入。  またしても空から落ちていくエミリアたちの下にはぐつぐつと煮えたぎるマグマの波が。  落下中咄嗟に赤の妖精の名前を思い出したエミリアが名を呼ぶとコウの加護が発現し、熱や火への耐性をゲットし無事に着陸する。  どうやら妖精の名前を呼べば加護を得られる様だ。  ひょんなことから城へと連れていかれたエミリアたちを出迎えたのは随分と落ち込んだ様子の王様たち。  話を聞けば姫である娘が「闇の王・ロイロード」の手先により攫われてしまったとのこと。  姫は山と語らうことのできる「ホムラノミコ」という力があり、それ故に狙われてしまったのだ。  エミリアの母に呪いをかけたのもそのロイロードという男だと妖精から聞いたエミリアは、呪いに関する情報が聞き出せるかもしれないと姫の捜索に加わることに。  ところが城のマップが分からず捜索隊とはぐれてしい、1人城の中をウロチョロしていると怪しい動きをする大臣を発見する。  見つからないようにつけていくとカエンの国の大臣が姫を攫ったことに気が付く。  大臣がロイロードの手先に姫を引き渡そうとしたところに乱入した。  炎を操る大臣たちを相手に火の加護しかないエミリアは苦戦するが、土壇場で青の妖精・ランの名を思い出し水の加護を得ると反撃に転じ、勝利した。  姫を助けたことで王様から感謝され、国に伝わる扉の使用許可が下りる。  そうして次の異世界に転移してくのだった。 2章  転移した先は水の底にある国「アオミの国」だった。青の妖精・ランの加護を受けたから水中でも息が苦しくない。  出迎えてくれたのは優雅に泳ぐ人魚たち。久しぶりの客だと城に招かれると、何やら騒がしい様子の兵たちに遭遇する。  何があったのか聞けば、水面付近が森人(もりびと)からの侵攻を受けているそうだ。  今まではお互いになくてはならない存在同士仲良くしていたのだが、ある日突然アオミの国を攻めてきたのだという。  対話で解決しようにも森人達は怒りに身を任せているので耳を貸さない。仕方がなくずっとにらみ合いを続けているのだった。  この国の者ではないエミリアなら森人達も耳を貸すだろうということで地上にある森人達の国「ユッカの国」へと向かうことになったが湖面まで上がると一斉に囲まれてしまった。  いきなり攻撃してくるので話ができる状態じゃなかったが、火魔法で威嚇するとようやく話を聞いてくれるようになった。  なんと先に理不尽なことを言い出したのはアオミの国の者達なのだという。  アオミの国からは水を、ユッカの国からは空気をやり取りしていたのだが、ある日突然アオミの国から届くはずの水が届かなくなった。  不思議に思ったユッカの国の者達が問いただせば、今後貿易は行わないと一方的に言い切られ、それ以来なんの音沙汰もないのだという。  そこで直接交渉をしに行こうとしたのだが使者は傷を負って帰って来たので武力行使もやむを得ないという話になったそうだ。  不審に思ったエミリアが調べ始めると「ロイロード」の思惑が絡んでいることを突き止めた。  初めに届くはずだった水を奪い取り、アオミの国の者に成りすましてユッカの国の使者を傷つけ、双方の疲弊を狙っていた。  驚くことにロイロードの狙いは数多くある異世界を全て乗っ取ることだったのだ。  植物の加護を得てロイロードの手先と戦い懲らしめることに成功したエミリアは無事に両国の争いを止めロイロードの思惑を打ち破ったのだった。  両国をあげての祭りの席でエミリアはふと思う。  ロイロードの狙いが異世界全てなのだとしたら、自分の生まれた世界「ネノクニ」やハルピィたちのいる「空の国」も危ないのではないかと……。  一抹の不安を抱えたまま一行は次なる世界へと飛ぶのだった。 3章  やってきたのは一切の光がない暗い国「ダイチの国」。  妖精たちの光を頼りに進んでいくと街のような場所に出る。  だが一向に人の気配がない。不思議に思って民家を見てみると皆深い眠りに付いているようだった。  誰もに共通して言えること、それは皆うなされているということだ。  妖精たちは住民たちに付き纏っている気配がロイロードのものだと辺りをつけて住民たちを起こすことになる。  闇の魔法の力が働いているのなら天敵である光の魔法を使えばよい。そうすれば皆目が覚めるだろうとのことだ。  だがエミリアが思い出したのは土の妖精の名前のみ。光の妖精の名前はどうしても思い出せなかった。  そこで何かヒントがないかと探し回っていると、淡く光る小さな扉があるのに気が付いた。  突如光に飲み込まれたエミリアは気が付くと色のない世界に一人でいた。  妖精たちとははぐれてしまったようだ。  留まっていても仕方がないと思ったエミリアは色のない世界を探索し始める。  見たこともない大きな建物や乗り物がいたるところにあって、ごちゃごちゃした街だった。  だが人は一人もいない。  突如エミリアの耳にすすり泣く声が微かに聞こえてきてその声の方へ向かうと、エミリアと同じくらいの女の子が泣きながら蹲っていた。  不思議とこの子には色があった。一面グレーな世界では彼女は異質なようだ。  エミリアは女の子を泣き止ませると何があったのかを知る。  彼女が言うにはここは「ニホン」という国の「東の都」という場所らしい。  少し前まではいろんな色が溢れる世界だったのだが、ある日突然宙に浮かぶ一人の男が現れて皆から色を盗ってしまったという。  それから誰も彼も眠りに落ちてしまい今では少女ただ一人になってしまったらしい。  その時グレーの空が徐々にダイチの国で見たような黒になりかけているのに気が付いた。  もしかしたらこのまま放っておいたらニホンもダイチの国のようになってしまうのではないかと予想したエミリアは女の子と協力して止めることにする。  エミリアは女の子を助けたいと必死に願った。その果てに光の妖精の名前を思い出し、女の子と共にその名を呼んだ。  光の妖精・ロップが現れ光の加護を授かると空に向かって魔法を放った。  グレーの世界に光の粒が散らばり徐々に色が戻っていった時、ふいに強い光を感じて目を覚ます。  その最中、少女に名前を聞くと「アル・ヒラ……」という答えの途中で意識がダイチの国に戻っていた。  ダイチの国も先ほどの要領で色を取り戻していく。  その最中、少女の名前が頭の中を駆け巡る。「アル・ヒラ」……「アルビア?」  少女の特徴は母によく似ていたのだ。  もしかしたら母の過去に飛んでいたのかもしれないと小さな扉のあった場所を見るとそこには何もなく不思議に思ったが妖精たちに呼ばれて次の扉へと向かっていったのだった。 最終章  最後に飛んで来た世界は火も水も植物も土も、そして光もない闇の中。  「ニホン」や「ダイチの国」の最終形のような場所だ。  けれどもそれを好む悪しきものがいるようで、周囲にはまがまがしい気配がいくつもある。  ふいに後ろから飛んで来た攻撃に気を失ってしまう。  気が付いた時にはロイロードの城にまで連れてこられていた。もちろん妖精は別に捕らえられてしまっていた。  王座の前に連れてこられて初めて目にするロイロードに怯えるエミリア。  ロイロードは珍獣でも見るかのようにニヤニヤと見つめてくる。  やがて「面白いものを見せてやろう」と王座を立ったロイロードはあらゆる世界を映し出す水晶を持ち近づいて来た。  それに映し出されているのは今まで通って来た世界から色がなくなっていく光景で、エミリアは絶望する。  ロイロードはエミリアの様子を面白そうに見て「さんざん邪魔してくれたお前から力を奪うのは最後にしてやろう」という。  悔しくてうつむくエミリア。けれども彼女はあきらめない。  チャンスは絶対に訪れると、その機会を見逃さないようにロイロードをにらみつける。 「私は絶対にあきらめない!」  その言葉と共に扉が勢いよく開き、今まで助けてきた人たちが戦闘態勢で突入してきた。  彼らはエミリアの後を追って今度は自分たちが助けに来たのだ。  その手には隔離されていた妖精たちの姿もあり、エミリアは魔法の力を取り戻す。  今までで一番強い力が体中から湧きだした。  魔法の力は自分を信じてくれる人が傍にいればいる程強くなるのだ。  5色の魔法で次々と敵を倒していくエミリア。  そして極限まで溜めた光魔法がロイロードの手下たちとロイロードへ届く。  光は留まることなく星となって各世界へと飛んでいき闇を祓っていく。  その光が収まった時、エミリアの瞳には色鮮やかな世界が映っていた。  世界に平和が訪れたのだ。  それを見届けるとエミリアは気を失ってしまう。  次に目が覚めた時、慣れ親しんだ天井の木目が見えた。  ネノクニの自分の部屋だ。  夢心地で部屋を出ると、穏やかに微笑む母の姿が。その体にあったはずの石化は跡形もなく消えていた。  エミリアは喜びと安堵から母に抱き着き涙を流す。その周りには5色の光を纏った小さな妖精たちが飛んでいた。 エピローグ  平和が訪れた世界には様々な変化が訪れた。  カエンの国では姫を筆頭に他の国と関われるようにマグマのないエリア作りに励み、アオミの国とユッカの国は今まで以上に交易が盛んになった。  ダイチの国は光を取り戻し順調に回復して言っている。  唯一ニホンにだけの状態だけは分からなかったが、きっと元に戻っていることだろう。  エミリアは扉を介して様々な国に遊びに行き、そのお話はおとぎ話のように語り継がれることになった。  彼女は大好きな母と共に幸せに暮らしたと言われている。  母親は静かに本を閉じた。  タイトルは『世界を旅する魔法使い』。  その下には目を輝かせて話に聞き入っていた子がいる。  まだ聞きたいとグズる子供をなだめ眠らせると、彼女の周りを5色の光が舞う。  母親はクスリと微笑んだ。 fin

更新:2022/12/11

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更新:2024/3/15

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