冷たい地下牢の檻の向こうから、第二王子が冷めた目を向けてくる。隣にいるのは先日まで子爵家の養子だとされていた、国王の落胤である娘、ティナだ。私、アイリーンから婚約者である侯爵子息ステファーヌを奪った憎い女だ。明日には離島に流されるという日、地下牢で目を閉じた私は、ステファーヌとティナの逢瀬を初めて目撃した場面に戻っていた。 「──でも、私は彼を好いてはいなかったわ。なら、どうでも良かったじゃないの」 ならば、この夢の中だけでも、どうにかならないだろうか……。 失敗したら島流し。追い詰められた悪役令嬢アイリーンが、断罪イベントをやり直す!
更新:2020/4/30
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遠い北の地からやってきた、見た目はとっても美形だけれど中身は“狩猟民族”らしく大雑把で逞しい系な招待学生のリューリ・ベル。 異文化交流として大陸中央の王都にある学園に在籍することになったリューリはただただ普通に食堂でランチがしたいだけなのに、何だかやたらと絡まれる―――――婚約破棄? 謂れのない罪? 冤罪断罪どうでもいいよ、内輪で勝手にやってりゃいいじゃん私はお昼ご飯が食べたい。
更新:2019/5/27
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「メレディス! お前の性根の悪さには愛想が尽きた! 婚約も破棄する!!」 貴族の子女が通う学園の卒業パーティの最中、突然声を上げたのはこの王国の第二王子、スチュアート。隣には男爵令嬢のドリスを連れている。 友人達との別れを惜しむ歓談を途中で遮られ、名指しをされたのは侯爵令嬢のメレディス。スチュアートの婚約者である。 一瞬の間の後、メレディスはスチュアートに向き直り、礼を取る。 「………かしこまりました。父へ報告致しますので、詳しい理由をお伺いしてもよろしいですか?」 ※前作とは一切関連はありません。メインタイトルが同じなだけのオムニバスと思っていただければと思います。
更新:2020/10/12
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「届かなかった祈りは朽ち果ててしまいました。私も悪かったのでしょう。だれかになにかを求めるばかりだったのですから。だから朽ち果てた祈りは捨てて、新しい人生を歩むことにしたのです」 「魅了されていた私を哀れに思ってはくれないのか?」 アルファポリス様でも公開中です。
更新:2020/12/25
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王国の僻地にある小さな村で生まれ育ったジャクリーヌは、鑑定式と呼ばれるイベントで次期聖女に選定され、その後、弱冠15歳で聖女となった。多忙で身も心も疲弊して、だんだんと摩耗していった彼女は、五年後身体を壊し、聖女の役職を降ろされて王宮から追い出された。それから一年後、王国は滅亡の危機に瀕していた……。
更新:2021/6/30
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「わたくしの婚約者は、そこはかとないクズですの」 「唐突なディスり」 タイトルそのまま。 魔族との結婚を斡旋して欲しい令嬢が、魔界に乗り込んで旦那様をゲットするお話。
更新:2020/3/18
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第二王子の婚約者だったはずの侯爵令嬢デボラは、舞踏会で身に覚えのない罪状を並べ立てられ一方的に婚約の破棄を宣言される。 第二王子の隣りには可憐な男爵令嬢。わめく取り巻きたち。 婚約者の地位に執着のなかったデボラは、ご希望通りに婚約破棄は受けて差し上げましょう、と意気揚々領地へ帰る途中に襲撃を受け西の森へと迷い込む…… 迷い込んだ先の森で魔女を師と仰ぎスローライフを楽しもうとしたりそうは問屋が卸さなかったり、なんやかんや世界を股にかけるかもしれない侯爵令嬢のお話。 *R15、残酷な描写ありは保険です
更新:2017/4/2
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