ひょんなことから、鏡の中の自分に〝性別〟を奪われた杏奈。失った『男』を取り戻すには、山梨県の葡萄村に眠る奇跡の石を手に入れなければならなかった。 中性体として女装の日々を送る杏奈に、山梨への葡萄狩りツアーの招待状が舞い込む。 無事に葡萄村へ着いた矢先、雷雨と土砂崩れに遇い、遭難寸前だった杏奈と数名の男女は、やがて紫の洋館に辿り着く。急激な眩暈に襲われて倒れた杏奈を、当主は快く介抱してくれた。 だがこの時、既に恐るべき計画殺人は着々と進行していた……! 真夜中の毒殺と密室殺人、不可解な電話のあとの、不可能犯罪。六人のメンバーに潜む〝真の招かれざる客〟は誰なのか? 衝撃のカタストロフィに度肝を抜かれる、館サスペンスの最高傑作❕
更新:2022/10/13
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私は、王女だ。つまり、王族だ。 父と母は政略結婚だった。 つまり、お互いに望まない結婚だった。 でも、母は違った。母は父を愛していた。 でも、父は母を愛していなかった。父が愛していたのは、別の女性だった。 母は、怒り狂って女性を殺した。それから父と結婚して、私が生まれた。 それでも、両親に『愛』はない。 そんな両親を持つ、変わった王女様の話。
更新:2012/3/14
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この作品は、2010年コバルトノベル大賞一次通過作を加筆修正したものです。 スーザンの両親は町の領主であるサンアット公爵によって処刑されてしまった。彼女は両親を埋葬しようと赴いたハンミルの丘で、不思議な少年と出会う。少年は自らドラクロアと名乗った。悪魔と契約した証である黒髪赤目を持つ彼は、サンアット公爵に陥れられ失脚した町の前領主・ハンミル公爵の末裔だった。 やがて成長したスーザンは、花を売っている際に一人の青年と出会う。青年の名はリデラ・ユリバ・サンアット。 彼との出会いが、歪な舞台の開幕の合図となった――――。 「終わりは来ないのよ」 スーザンはそっと呟き、町を照らす紅い夕陽を睨んだ。
更新:2011/1/12
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