私は今日、主人を殺す
私は今日、主人を殺す。前々からずっと、いつ殺すかを考えてきた。 共に歩んできた人だけど、話しかけても返事はしないし、家にも帰ってこないような人だ。仕方がない。 それでも、その前に少しだけ思い出話でも⋯⋯
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刻の匣庭
嘉新凜は内臓が気に入らない。 生き物の中に蠢く気持ちの悪い組織群が気に入らない。 だから、彼女は生き物を殺す。 いずれ、必ず人も殺すと決意して、無聊の慰めを求めて冬の山をさまよう。 そこで彼女は、一体の死体と出会い、自分の中の本当の欲望を知る。
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Peace
ある文豪がいた、彼は無名だった。しかし私は彼の文が好きで堪らなかった。私のほうが彼より有名になり、商業作家として成功するようになっても、私は彼を超すことが出来ないとさえ思っていた。 彼は死んでしまった。
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春の太陽 またはドントクライ、ベイビーブルー
2009年3月末。12年前に兄弟をなくした男が、午後の町をひとり歩いていた。
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やがて死に至る幸福~竜伐の英雄と、彼の妻の物語~
いかにして男は【竜伐の英雄】となったのか。 彼と、彼の妻の悲しい物語。 全3話
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