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作:黒木京也

霊能少年と怪異山

 六月になり、梅雨入りが迫る頃。少年は少し遅れた大型連休と言い張る両親に連れられて、母方の祖母が住む里山にやってきた。同伴した幼馴染みが車酔いでダウンしているのを尻目に、到着早々に御使いを言い渡された少年は『カネオのばぁば』の家へ手紙を届けに出発する。危うげなくばぁばの家にたどり着き、そのまま今度は祖母への贈り物を受け取ったのだが、なんとその帰り道。見たこともない真っ白な一本足の大猿にその小包を奪われてしまう。 「あれは大切なものなので、必ずお祖母ちゃんに渡すように」そう言われていた少年は慌て猿を追いかけるが、猿が逃げ込んだのは同時に決して入ってはならないと言われていた、里で一番に大きな山だった。ただならぬ気配のする山に入り込んだ少年は、そこで多くの〝怪異〟と遭遇する。猿を追い、巻き込み、巻き込まれているうちに明らかになっていくのは、今里山で起きている、ある異変の存在だった。  山の深みへ行くにつれて、少年はあらゆる真理に遭遇する。己の正体。生まれてきた意味。それらを知った時、少年は進むべき〝道〟を定めていく。  自称『魔法使い』な怪異が視える少年と妖怪達が織り成す、一夏の短い冒険譚。

更新:2016/8/15

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作:燕乃

赤色散華 ―金木犀、過去の匂い―

 鈴が鳴っている。それを忘れる筈なんてなかった。  忽然と消えてしまった好きだった人。残されたのは『紫の空』という謎だけだった。  きっと守るからと鈴に約束を懸け、きっと見つけると願う今、けれど、血で染まった少女が笑う。  それは見たくない光景。瞼を閉じて閉ざしたい瞬間。でも、鈴が鳴り響いている。好きだった彼女に渡し、一緒に消えた鈴が、此処にいるよと、ちりんと鳴り響く。  守ると約束した筈なのに守れない。見つけると約束したのに、既に果てた美で笑う。  どうしようもない擦れ違いの物語。赤く染まった華は、そこにあった。  これは涙で作られた鈴と、血で汚れた夢のお話し。  どうしても許せない自分と、自分より大切なダレカの物語。  学園の日々は過ぎて行く。日常は通り過ぎて、くるくる回った。そして、あの人はもういない。  欠落として抱く果てに、夢は散った。  残された匂いは過去を思わせる金木犀のもの。けれど、それさえも現実を侵食していく。  もう居ない。もうないのだと。

更新:2013/4/18

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