地の涯にはとこしえの黄昏の国があって、そこでは昼も夜もなく、金銀の髪と色とりどりの淡い目をした人が、時の流れるのも知らず暮らしている。放浪癖のある父親は、そういう荒唐無稽な話ばかりを繰り返し、人々からは法螺吹きだと笑われていた。
更新:2016/2/11
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