「彼はきっと、聖人なんだよ。だってほら、いつも杯を持っているじゃないか。あれは多分、神聖なものなんだよ」 「あいつかい? ただの酒飲みだよ。いつも杯持ってるだろ? あれは酒をねだって注いでもらうのに使ってるんだ、俺は見たことあるぞ、ほらあの酒場で……」 「あの男は詐欺師さ。杯に何も意味ないよ。でもあいつは、まるで意味があるみたいに持ち歩いて、それから妙なことばかり言うのさ、そうほら、自分は……なんだっけ?」 「いやいや、私は音楽家! 聖人でも、酒飲みでも、詐欺師でもないさ! ま、人並みにいいことはするし、酒は好きだし、嘘も言うことがあるけれど」 ※2022年9月4日 COMITIA141 無料配布冊子より ※他のサイトでも公開しています。
更新:2022/11/4
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音楽家を目指し、皇都にやってきたシャル。しかし、女性だからと満足に音楽を学ぶことも出来ず、男と勘違いされて潜り込んだ酒場の楽隊にまぎれて、どうにか音楽に触れる生活を送っていた。そんなある日のこと、シャルはふと目に留まった厳つい傭兵風の男が、自分の演奏に小さな拍手をくれていることに気付く…。エセ恋愛小説第二弾。本編完結済。番外編更新終了。 ※2016/3/4より、「カクヨム」でも公開。
更新:2013/3/28
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現代は今、VRMMOがブームになっているゲーム時代。 我々は、自らの叶わぬ夢をかなえるためにそれをする。 あるものは、理想を実現するために。 あるものは、自分を取り戻すため。 そしてあるものは・・・・・・ 天才音楽家であった新宮領真聡(しんぐうりょうまさと)は5年前の13歳だったころ人身事故によって、音楽家生命を絶たれてしまった。 これはそんな彼の物語。 初投稿。1話が短いです。
更新:2015/5/19
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VRMMORPG『In this world without music』。 音楽が存在しないと言う特異な設定のためにプレイヤー達がその創造に力を注いだ奇妙なタイトル。 社会現象を巻き起こすほど巨大な存在になったのも今は昔。 このタイトルもその日、終わりを迎える。 サービス最終日に開催されたラストコンサート。 魔物たちの楽団が奏でる幻想の交響曲。 一人、また一人と消えていく楽団員たち。 そしてホールに響き渡る喝采の音を聞きながら、最後まで残った主人公は静かに目を閉じ――けれど、彼に終わりが訪れることはなかった。
更新:2017/3/11
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