その土地では、いつも雨が降っていた。晴れ間ののぞく日など月に一度か二度という、そのような場所にも人が住んでいると聞いて、旅人は険しい道を越え、その国へと向かった。雨の国の住民は、洞穴の中で暮らす、一様に小柄で痩せた人々だった。存外に気のいい彼らに囲まれ、異国の話をせがまれながら、滞在を楽しんでいた主人公。だが彼らの「生き延びるための知恵」を目の当たりにしたとき、旅人は戦慄を覚える。/※虐待に類する場面、災害についての描写があります。苦手な方はご注意ください。/自サイトからの転載になります。
更新:2011/11/13
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長く続いた帝国の衰退期、治安の崩壊した北部辺境では闇の獣が人々の生活を脅かしていた。粉屋の少年フィニアスは家族と共に風車小屋を離れ、山賊化した軍団兵が支配する町へ避難する。だがそこにもまともな暮らしは無かった。一人の少年が家族や仲間と支え合いながら、安全と平穏を求めてさすらった末に故郷を再建するまでの物語。 ※個人サイトから転載。『閑話』は読まなくても支障ない番外です。 ※書籍化に伴い、各部の幕間と補遺を削除。ウェブ版との差異詳細等は個人サイトの方に書いております。(2014/6/13) ※2020年8月・企画参加のため単独短編として法律家クヴェリスの番外編を投稿(https://ncode.syosetu.com/n3925gk/)
更新:2018/8/8
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辺境の村の孤独な狩人が、ある日突然勇者に選ばれる。重い使命に戸惑う彼にはしかし、故郷では望んでも得られなかった「仲間」ができた。 階段を下りるだけで力尽きる神官、ぼんやりの限度を知らぬ魔法使い、生まれて初めて楽器を触る吟遊詩人、賢者は強力な魔術師……ではなく、森の塔に引きこもりの学者さん──えっ、もしかしてこれ、俺が一人で全員守るのか? 暗く淀んだ世界を敵に追われながら笑って旅する、異色の英雄譚。 ※カクヨムにも掲載しています ※完結済みですが、時々番外編が追加されます
更新:2022/5/5
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あらゆるものを優しく妖しく包み込む地方都市、ホーテンダリア。 宵迎えの鐘が鳴り響いた闇夜の街に、「この世ならざるもの」達の息遣いが響き始める。 毎夜街を彷徨う幻の花嫁、人の身体を乗っ取る古の悪霊、決して演奏してはならない禁断の楽譜。 夢と現がない交ぜになる――今夜もホーテンダリアは、眠らない。 ちょっと不思議なミステリアス・ファンタジー。短編連作。個人サイトから転載。
更新:2018/5/20
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羊飼いの若者アルファードは、ある日、少女を拾った。気を失って倒れていたその少女は異世界からの客人<マレビト>だった。牧歌的な山の村で、ふたりは兄妹のように共に暮らし始めるが――? 異世界に飛ばされた女子高生・里菜と、彼女を拾った若者との不器用でためらいがちな恋、そして里菜を花嫁にと望む黒衣の<魔王>との世界の存亡を賭した戦いを描く、ちょっと古風な女子高生異世界召喚恋愛ファンタジー。【完結済】※自サイト(カノープス通信 www17.plala.or.jp/canopustusin/)からの転載です。
更新:2011/12/17
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