「ここのところ、毎晩、深夜にインターホンが鳴らされるの。今晩は旦那も出張で留守だし……」 ふだんは強気な姉が発したSOS。これを受けて彼女の新居のマンションに泊まりこんだ青年、水嶋涼二は、真夜中の玄関で異音を聞く。それはドア越しに響く骨の音だった。 姉のマンションの建つ場所。そこはかつて人間を殺し内臓や脳を薬に変えるという悪習を過去に重ねてきた土地『屍ケ台』だった。 殺された者の恨み。そして現代社会の闇。リンクした二つの不幸に、涼二と姉は否応なしに巻きこまれていく。 主人公の青年の苦悩をメインに描いてあります。ホラー度は弱め。 アルファポリス「第5回ホラー小説大賞」最終候補作に残りました。
更新:2011/12/6
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唐突に接合通路が開いた事により、地球は異世界と接触する事になる。大半の現地種族は地球との交流を歓迎したが、矜持が高く他種族を見下すエルフはそれを拒否し、ついには軍事衝突に至る。 そして、彼等の兵士、特に女性は捕らえられると「くっ、殺せ!」という決まり文句を喚くのだ。勿論、地球人を対等の存在と認めないエルフに対する扱いは、害獣に対するそれである。狩猟の獲物は当然に…… ※「カクヨム」にも併載しています。 ※なろうの「異世界転移」の定義上、往来が可能な設定の場合は「異世界転移」タグが不要との事ですので付けていません。
更新:2017/2/4
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卵から生まれた時から寄り添う火竜の夫に、竜の番と呼ばれる運命の相手が現れた。その姿を見た妻の土竜は、嫉妬と錯乱の中で竜族最大の禁忌を犯す。時は流れ、運命は回る。それはまるで輪舞のように。 ◆◆竜による食人行為があります。描写は軽くしておりますが、ご注意下さい。
更新:2021/10/6
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扇風機の回っている部屋でタバコを吸いながら、少し昔を思い出して、それから友人の恋人と、こんな話をした。
更新:2009/12/12
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僕はたぶん、きみに恋してたんだと思う。 けれどもう……必要ないね。 愛おしそうに、今日も僕はお腹を撫でる。
更新:2017/7/26
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――やってしまった。 後悔先に立たず、とはよく言ったものだ。頭に血が上って、頭の中が真っ白になって――そこから先はよく覚えていない。 気がつけば、あいつが床に転がっていた。 どうしよう。どこに隠そう。 死体の隠し場所なんて見当もつかないし、考えてみたことさえない。第一、隠したところでいつかは見つかってしまうのではないだろうか。 そんなことになったら……俺の人生はおしまいだ。しかし、このままここに置いておくわけにはいかない。 ――どうしよう。どこに隠そう。 堂々巡りを続ける思考に、突然、嘲笑うような、誘うような声が割り込む。 「俺が何とかしてやろうか」 囁くような声はベッドの下から――。
更新:2014/8/11
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