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最近、注目があつまったレビュー!

【Web版】剣と魔法と学歴社会 〜前世ガリ勉だった俺は今世では風任せに生きる〜

爽快!!!!!

爽快にして痛快。読んだ後実に爽やかで良い心地になれる。 ハーレム(総モテ)要素若干ありつつも、女からだけじゃなくて男からもなのでそちら系要素が苦手でも割とイケる……かな。主人公が自分のやりたいことや興味に真っ直ぐで努力の人であること、誰に対しても馬鹿にしたり下に見たりではなく真っ直ぐに向き合う姿勢なのが原因だろうか。主人公女の子からモテるのに実に嬉しそうじゃなくてそこがまたよい。 初めの方の、家庭教師に対する主人公のモノローグ(地の文)が地味に刺さった。力量はそうでもなくても教育に対する姿勢や覚悟を認めるその文を読んだときに、この作品を最後まで読みたいな、と思わせられた。こんな風に他者を捉え、向き合う主人公だからこそ、この彼の物語を読みたい、と。 群像劇的な側面も持ち、彼を取り巻く登場人物たちもまた魅力的。 師や教師に対しても自身を曲げることなく真っ直ぐな彼らしい視点と態度で切り開いてゆく。少しずつ繋がってゆく人物の相関図、点と点が出会い繋がり複雑に絡み合っていく……4月半ばから始まって94話を更新、にも関わらず多少時間軸の前後はありつつも、勢いを失うことなく、いや増してゆくのが素晴らしい。 続きがとても、楽しみです。

5.0
0
ゆうき

義妹に押し付けられた嫁ぎ先は、呪われた公爵閣下でした【完結】

精神力の強すぎる食いしん坊令嬢の天然無双

基本はテンプレで義理の家族にいびられ婚約破棄され厄介者のところへ嫁がされる形なのですが、主人公のメンタルが強すぎます。 呪われた公爵は実際に体から海産物が出てきて異臭を放ち、一目で人間だとわからないような外見をしています。最初から嫁を求めていなかった公爵は冷たく接するのですが、実家では虐げられていて料理長の元調理を教わっていた主人公はその海産物を美味しくいただき、この呪いなら食べ物に困らないと羨ましがってしまう始末。 食事も満足になかった生活から立派な設備のお家で食材に困らず生活できることに感謝し、恩返しをしようとする主人公と、そんな図太い主人公に畏怖しながらもほだされていく公爵様のじわじわ恋物語。 呪いが中々ハードなのですが、主人公がそれを有効活用しすぎて笑ってしまいます。呪いなのでいずれ普通の人間にもどるのですが、その際に主人公は残念がってしまうほどです。 呪いがとけたあとも物語は続き、主人公の実家にもきちんと痛い目にあってもらいますし、主人公の心の奥にあったわだかまりもなくなっての完全ハッピーエンドです。 そんな最後まで安心してノンストップで読んでもらえる、不幸な女の子が幸せになるのが大好きな人にはおすすめのラブコメ小説です。

5.0
0
かんむり

どうも、魅力的な女(笑)です。

あまりにも好き過ぎて何度も往復してしまう

何度読んだだろう……好き過ぎて何往復も繰り返してしまう、何度読んでも好き過ぎる……。いいねとか何度でもさせろよ、点数も無限に何度も入れさせろよ、と思う。何度でもしたい。今も定期的に読み返している。個人的ドツボにハマった作品。他人にも刺さるかは知らん。 異種族系異世界転生もの、平凡な容姿@ただし種族的な容姿判断基準である羽は超絶美少女、に生まれ変わった前世記憶あり(ただし前世要素は物語の主軸ではない)主人公の婿捜し。 勘違い系としても、ものすごく、わかる! ……わかる!!! と言いたくなるこの判断基準よ……ほんとわかる!羽でなんて分からないよ容姿判断!笑 求愛ダンスされても分からないよ……という主人公の心情がとても、分かる!!! 本能が死んでいると度々出てくるフレーズがなんとも言えず切なく可笑しい。 無自覚「俺やっちゃいました?」系は鼻につくこともあるけれど、これは無自覚でもまったくもって鼻につかない、むしろ分かる。そこが上手くて呻ってしまう。 物語としては年頃になった主人公が婿を探しに集団お見合い会場に行き、超美形の婿@正し種族的な容姿判断基準である羽は超絶不細工、をゲットするという、ただそれだけのお話で長さもそこまで長くない。 けれどシンプルで長さがないということは、頭から読み返してもそこまで時間を食わないと言うことで、繰り返し読むには、どこに何が書いてあり、どこで何が起こるのかも把握しやすいということで、特に好きな箇所を繰り返し読んでは、たまに違う箇所も読み、全体を通しで読んでも味わい深い、そんなアレコレソレが実に手軽に繰り返せるこの甘美…。 なおこのお話、なろう系の女性向けR18サイトにも掲載されてて、そちらでは本編の続き(結婚後の夫婦生活)が読めるので基準を満たしている方はそちらもお勧め。 エピソードのラインナップはなろうにしかないもの、R18サイトにしかないものがそれぞれあるので、コンプしたい場合は両方を読む必要がある。 特に好きなのが「パーティーに行きましょう(後編)」の女友達3人とのやりとりの所と、 番外編の「娘がなんかすごいの連れてきた。」の家族会議と、「息子がなんかすごい子を連れてきた。」の両親の反応と、「基本的に脳筋な種族なんだよね/なんで俺の番が戦ってるんだよ。」の無双主人公。 だいすき。

5.0
0
ゆうき

しいていうならお前の横を歩いてるのが魔王

この小説は、小説ではない

 ギャグコメディかつ入り込む奥の深さのある物語で構成された本作。 おそらく読み始めた人はあまりの置いてけぼりに、そして疎外感に驚く事になると思う。 まず掲示板形式で物語の途中から突然話が進む。 知らない人物と世界観そしてこの物語の主軸とも言える個性豊かな魔物たち…… 数話はわざと理解させないようなぶん殴る形式で話が勝手に進むのだ。  ある程度進むとやっと話が見えてくるようになる。 剣と魔法の物語で魔王を退ける物語を魔物側視点で進んでいく……のだが。 すぐにこれは「勇者物語物語」なのが判明する。 魔物側はもはや神か悪魔かといった超常の存在で不老不死。 魔物側が本気を出せば世界を物理的に破壊できるほどだがそれは魔物側の目的じゃない。 魔物たちは設定された強さと設定された演出し脚本し物語を描いていく。 それは勇者が魔王を打ち倒すストーリーだ。 ちなみに魔王はいない。 しいていうなら……主人公である子狸だ。 子狸というが立派な人間である。 しかし一族は特殊な立ち位置にいて魔物たちの管理者を名乗っている。 我々読者が見れるという形で小説が綴られる掲示板も、こきゅーとすという子狸一族が管理している不思議な掲示板だ。 ちなみにノロくんというけれど、ほとんど名前は子狸で通される。 そして今回の勇者役である女の子が勇者さん。お嬢とか勇者とか書かれることが多い。名前もちゃんとある。 剣士でありとある事情から鬱屈した部分を抱えているがこの旅で成長をしていくこととなる。 このふたりが(魔物が描いた台本どおりに)旅をするのが本作のストーリーなのだが…… はっきりいってこの二人は問題児である。子狸さんは抜けているってレベルで済ましていいもんじゃないし、たまに野生化するし、魔物たちのシナリオも明記してあるのに無視して破壊していく。なんて? って思い続けながら話が進む。 勇者さんもめちゃくちゃで、子狸さんの影に隠れるだけで割と抜けているし、プライドだけは高くてまともに働きもしなかったり。体力が驚くほどなくて、勇者なのに戦闘ではあまり活躍しないという不可思議さ。 掲示板の魔物たちは個性が強すぎてツッコミすら追いつかずボケ倒している。 当然語り手である魔物も信用はならず手のひら大回転している様子やシラッと大嘘をついているさまにもはや読者がツッコむしかない。 明々後日への思考が飛ぶ子狸! 雰囲気シリアス詐欺の勇者! 阿鼻叫喚し喧嘩してボケ倒す魔物たち! 徐々に掲示板としての形式が崩壊! シナリオもどんどん崩壊! コントと化す物語! なぜ勇者物語を魔物たちは物語としてやらねばならないのか。 信用ならない語り手どもはどの描写が意図的に後々につながるのか。 子狸一族はなぜ魔物たちの管理人をしているのか。 語り手が信用できないのなら読者は一体…… インテリジェンスの問題なのかもしれない そしてこの話が「小説」となったときに、ただのギャグコメディだとして流せない良い読後感が残る。 最初に怯えず踏み出せばそこは深い沼。 さあ飛び込んでしまおう! そして子狸ぃ……と言おう! 最後に一言。 めっじゅ〜

5.0
1
チル