顔は口ほどに物を言う
作品詳細
※「5分で読書」短編小説コンテスト中間選考突破作品です。 監視カメラの映像から、その人物が今後犯罪を犯すかどうかをAIで予測する。この技術はすでにある程度実現されています。 ならばこれを一歩進めて、犯罪を犯す前にその人物を勾留する「社会的勾留」。これが現実に行われたちょっとだけ未来にやってくる現実のお話。
世界のどこかで、今すでに行われてるんじゃ?と思わせるリアリティ。
人工知能による犯罪の未然防止。
それ自体は映画「マイノリティリポート」などでも登場した定番テーマなのですが、この物語ではそれが意外な方向に展開するのが面白かったです。
ビッグブラザー的な監視社会を予感させる近未来像も、退廃的でありつつも現実感がありました。
登録日:2021/7/17 23:36
更新日:2021/7/23 17:15
こちらは嶌田あきさん が読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。
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初恋心中
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死にたくなくなったって、とっくにバレてるよ!
自殺願望のある少女があるとき 「ねぇ先輩。私と心中しませんか?」なんて持ちかける。 生きる理由を持っていなさそうな先輩と 死ぬ理由をたくさん抱えた後輩。 頭に残る異様な(褒め言葉!)台詞で始まった物語は、2人それぞれの視点で語られ、緊張感のある展開に目が離せなくなりました。 「先輩。私のこと、もう好きになりましたか?」 「先輩。私のこと、もう好きになりましたか?」 「先輩。私のこと、もう好きになりましたか?」 って何度も何度も尋ねてる様を想像して、切なくなりました。 2人の未来に幸あれ!
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ああ、とても素敵な2人を見つけてしまった。
500字の星空に輝く、美しくも切ない青春恋愛物語。 「月が綺麗ですね」は「死んでもいいわ」と返すのがお決まりですが、 「星が綺麗ですね」はなんて返したら良いんでしょうね? 余韻の残るラストに、わじわじしましたが、 番外編に救われました☆
嶌田あき
小さな恋のうた
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方言×中学生×青春・恋愛
ああ、こういう中学時代送りたかったでしょ、と思わされました。 好いです。いや、控えめに言って、最高です。 どの話もコンパクトで気軽に読め、別にジレジレ展開も甘々もないのですが、それがいい。自然体の方言(博多弁?)と、等身大の登場人物。飾らないキャラクターにわざとらしくない台詞。 大きな動きはないのですが、どれもこれも、フレッシュでぎこちない中学生の心情をうまく切り取っているように感じます。
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