ユーザー登録・ログイン

新規登録

ログイン

作品

レビュー

登録/ログイン

その他

オノログについてFAQ利用規約プライバシーポリシー問い合わせユーザー管理者Twitter
レビューを投稿
書籍化
コミカライズ原作
ジャンル別
サイト別
サイト関連
運営している人

@オノログ

今読まねばならない────

5.0
1

最初の一文を目にしたとき、私はそう決意した────いや、させられたのだ。

何も分からぬうちに淡々と描写される主人公の日常は、特異でありどこか牧歌的である。これは知っている。見たことがある。この語り口を、どこかで。

それなのに、謎ともされず物語は進む。奇妙な安心感。人類は瀬戸際に立たされているのに、だ。

私たちは安心して彼の冒険に身を委ねる────まるで幼き頃読み聞かせられたおはなしのように。

しかし違う。

この既視感はそういうものではないのだ。

私はこの素晴らしい小説をスマホで読んでいた訳だが、それが間違っていたのだ。

これは文庫ではないか?

ハヤカワ文庫SFで、あの独特な表紙絵が思い浮かぶ。

いやそれとも、あの鈍器かと思うような分厚いハードカバーの、あのくそ重い本ではなかったか。

とにかくこの小説はその類であり、私はそれに出会えたことを感謝する次第である。

願わくば早く完結し、感動のラストまで導いてほしい。


https://kakuyomu.jp/works/1177354054893222916

メロウ+

登録:2021/7/10 03:01

更新:2021/7/23 17:15

こちらはメロウ+さんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。

同じレビュアーの他レビュー!!

Evil Revenger 復讐の女魔導士 ─兄妹はすれ違い、憎み合い、やがて殺し合う─

結末は意外な、旅路の果て

 淡々と紡がれる、成長するまでの目を背けたくなるような日々。一人称で語られているはずなのに、まるで激しい感情など閉じ込めてしまったかのような、どこか他人事のような日々。  そう、チェントにとってそれは目をつぶってやり過ごすだけの日々。  閉じ込められて、一歩も抜け出すことのできない生活は、きっと禁止されていたからという理由だけでなく、彼女自身が、突然奪われた平穏な毎日を受け入れられず、自閉していたからかもしれません。  王族の血筋であることなどは中盤で語られますが、それは救いになるものではなかった。  単純な貴種流離譚にすることなく、テーマをまっすぐに描き切っている。  チェントが魔王城に流れ着いたあたりでしょうか、何故か脳裏には昔の洋画のような風景がバックグラウンドのように映り始めました。  中世の、戦争物、たとえばジャンヌ・ダルクのような。  埃と茶色い血と、武器や鎧の金属音に彩られた世界。  神が物語に介入しないだけ、よほど純粋かもしれません。  設定は魔王や、魔道術など、ファンタジーですが、それなくしても充分だったかもしれない、と私は感じました。  結末は少し意外でした。  ダーク・ファンタジーという言葉と、プロローグで、すっかりバッドエンドを思い描いていました。  これは良い裏切り、とても面白かった。  ありがとうございます。

5.0
2
メロウ+

北海道ダンジョンウォーカーズ

ジャンプの原作だから読んでみろって感じなんだわかるだろ! 伝われ!

https://novelup.plus/story/469232389  自分ちの本棚にまだ読んでないブリーチやナルトやワンピースがあったら読むでしょ?  ジャンプ+に今だけ3巻無料! とかあったら読むじゃん。  ほら、今ノベ+で全巻無料なんだよ、超読むでしょ!?  今回レビュー書くに至って、もう一度最初の方読み直そうと思ったんだ。  それは、クリスマスだったよ。  その頃の自分は、このお話を読んで、なかなか進まないなって思ってた。  はい注目! 【主人公は余すところなく語る】  ほんとうにすみずみまで、完全に見たこと考えたこと思い直したところ、全て語ります! 親切設計ですね!  こんなに語り尽くす奴、某アララギくん以外で初めて見たよ。  だから、この話の面白さに気が付くの、すごく時間がかかった。  なぜならば自分もサイトに来たばかりで、自作の世話もしていたし、他の作品も読んでたし、すべて1Pずつしか読んでいる余裕がなかったから。  しかもね、この作品、決して1話の文字数が少なくないから。  でもね、読みやすいんだよ。それに気付いてからは、一度に数ページずつ読むことにしたんだけど(読めちゃうんだよ!)、それでもまだ気付いてなかった。  この話の面白さはダンジョンに入ってから。それも、バトルになってからだよ。真骨頂だよね。  ダンジョンに入るまで8話。最初のモンスターを倒すまで9話。大事件が勃発するまで23話。こっからはもうやみつきですよダンナ☆  いや、ちゃんと理由があるんだよ。  ただ長いって言ってるわけじゃないんだ。  大事なことだよ、これは。  はい注目! 【北海道のためにある物語】  本編のあらゆる隙を突いて、北海道の素晴らしい食や物産観光や方言なんかが、凄い勢いで食い込んでくるのさ。  もう、北海道庁は予算を作って、良さげな漫画家さんに描いてもらい、アニメ化するべきだよね!  それも某八十亀ちゃんみたいに5分アニメじゃなくて、バッチリ4クールくらいね! 頼むよ!  レーティングもバッチリ、ノーストレスノートラウマの安心設計だよ!  どこが好きだって語り出したら、ネタバレになっちゃうし、これから読んでくれるなら予備知識無しで読んでもらいたいし、きっといつまでも語っててヤバイので、かいつまんでみると、つまりこう! 【登場人物が全員濃すぎて素晴らしい!】 【バトルに理由があって一様でなく、いくつもの美しすぎるシーンが脳裏に焼き付く!】 【ダンジョンという舞台どころかあらゆるモノに確固たる設定が、謎がある!】 【この舞台は子ども達のもの!】  主要人物だからって、始めからドカドカ出てきたりしないんだよ。  だって、自分の推し、桃井くん(美少年て言うと語弊がゲフンゲフン)だって、出てくるのずっと後だもの!  さっき初めて登場人物紹介見たら(だってネタバレになるじゃん!)、桃井くん4番目!  それぞれに生きてて、必然のタイミングで主人公に絡んでくる。  これだけ多くの登場人物に個性を持たせてなおかつ複層的に関わらせ決着につなげる、力量ハンパないでしょう!  それからバトルって言って、パーティ組んで技名叫んで倒すの負けるの、もうそんなんじゃないんだよ!  ゲームじゃないんだから、そういうの忘れてもらっていいかな。  美しいシーンがあるんだよ。  それはもう、絵師だったら描いてるよ。ぜんぶ、あのシーンもこのシーンも、脳内にはあるから!  とりあえずゼリー食べるシーンは、食戟のソーマ描いてらっしゃった佐伯俊先生で展開されました。  設定厨の自分としては垂涎の謎があちこちにちりばめられていて、それを考察するのも楽しみの一つ。  それら謎は、主人公に開示されることでひとつひとつ明らかになるけど、開示されないことの方が断然多くって、そのあたりが痺れる訳です。  ダンジョン外の大人の思惑が渦を巻いても、ここは子ども達のもの! と言い切る痛快さが、また素敵!  治外法権、自分たちの砦。  モンスターが蠢くダンジョンは、それを倒して浄化して空っぽにすることが善ではないのです。  熱く語りましたが、まだやっと半分しか読んでないメロウ+。  ふがいないぞ、メロウ+!  どうしたんだ、何故もっと早く読まない! 少なくとも最新話まで読んでからレビュー書くやろう、ほんま。  や~、そう思ってたん。  でも、もったいなかったん。  決して今現在(2021/02/26)で398話、文字数にして156万字もあるからじゃないんや。  だって、これからワールドトリガー読む人に向ける目は、「そうか~、これからかあ……(ニヨニヨ」でしょ?  「今、HUNTER×HUNTER読み始めてる」って人に言うことは、「急がなくていいから楽しめ」以外ある?  話それた。  つまり、もったいないので、急いでは読まないことにした。  あ、でも大丈夫。作者、時々一気3話更新とかする鬼だから!  それから、この作者様はコメントすると、たくさんおしゃべりしてくれる、やっぱり親切なお方です。  忙しい方だと思うのに、ファンにお優しい(涙。  そういう訳で、「北海道ダンジョンウォーカーズ」、超オススメです☆ 【注意】誤字多めです!

5.0
3
メロウ+