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美しい世界を、読者も一緒に旅できる

5.0
1

 精霊がいる剣と魔法の世界…これだけの説明なら、よくあるハイファンタジーですが、この作品の一味も二味も違うところはその緻密な世界観。


 特筆すべき部分としては、まるで魔法というものが実在するかのようなのです。そして理論が説明できるほどに詳細に組み上げられていて、呪文も取ってつけたようなものではなく、言霊としてリアルな世界でも作用するのではないかというぐらい、よく出来ています。


 そのような独特の魔法観は、魔法はこういうものであるという漠然としたイメージを持つゲーム世代には理解が難しいと思いきや、物語の中で少しずつ抵抗なく知って行く事が出来ます。

 そしてこの魔法にまつわる問題が、彼らの前に立ちふさがり。

 妖魔との戦い、魔拯竜の謎など、物語の中で目を離せる場所がありません。

 

 街や文化についても、サナトとレラの旅を通して、体験するように理解できてしまって、気付いたらわかっていた、知っていたという状態になっているという。


 気付けば没入して、彼らとこの世界を旅しているように感じられる作品です。

MACK

登録:2021/7/22 04:59

更新:2021/7/23 17:15

こちらはMACKさんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。

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5.0
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