まだ序盤ですが、思わずレビューを書かせる力がある作品です。
まず圧倒されるのは、美しい風景描写と激しい戦闘描写のギャップです。
鐘が鳴り響く朝のシーンから始まるこの物語。なめらかな文体と丁寧な描写が、この美しい世界観を際立たせています。
かと思いきや、黒魔が襲撃してきた時の戦闘描写は緊迫感があり、思わず手に汗を握りながら読み進めてしまいました。
平和な場面と戦闘シーン、この切り替えの描写が見事です。
ストーリーのテンポも良く、数話ですぐに物語に引き込まれてしまいました。
また、主人公セフィが本当に魅力的です。
おしとやかで一見か弱そうに見える彼女ですが、自身の危険を省みず村人を護ろうとする責任感の強さや、誰一人として傷つけまいと奮闘する姿勢は好感が持てます。
恐怖を感じつつも、自分を鼓舞して得体の知れない黒魔に立ち向かっていく姿を見たら、彼女を好きになること間違いなし!
最新話まで読了しましたが、既に物語の中に伏線がいくつか仕掛けられており、今後の展開に期待しかありません!
もっと多くの人に読まれてほしい素敵な作品です。
登録:2021/7/22 20:47
更新:2021/7/23 17:15