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@オノログ
不思議な力を持っていたが為に忌み嫌われ、死を目前にした少女が出会ったのは、さいはての島に住む氷狼セン。
孤独を知る二人は互いを想い合い、心を温め合います。
異種族間の恋愛という、ともすると悲恋になりがちなテーマを、心温まる純愛に昇華した作者の手腕は見事と言わざるを得ません。
寒い季節にピッタリの異種族恋愛ファンタジー、必見です。
登録:2021/7/22 21:00
更新:2021/7/23 17:15
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こちらは結月 花さんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。
まだ序盤ですが、思わずレビューを書かせる力がある作品です。 まず圧倒されるのは、美しい風景描写と激しい戦闘描写のギャップです。 鐘が鳴り響く朝のシーンから始まるこの物語。なめらかな文体と丁寧な描写が、この美しい世界観を際立たせています。 かと思いきや、黒魔が襲撃してきた時の戦闘描写は緊迫感があり、思わず手に汗を握りながら読み進めてしまいました。 平和な場面と戦闘シーン、この切り替えの描写が見事です。 ストーリーのテンポも良く、数話ですぐに物語に引き込まれてしまいました。 また、主人公セフィが本当に魅力的です。 おしとやかで一見か弱そうに見える彼女ですが、自身の危険を省みず村人を護ろうとする責任感の強さや、誰一人として傷つけまいと奮闘する姿勢は好感が持てます。 恐怖を感じつつも、自分を鼓舞して得体の知れない黒魔に立ち向かっていく姿を見たら、彼女を好きになること間違いなし! 最新話まで読了しましたが、既に物語の中に伏線がいくつか仕掛けられており、今後の展開に期待しかありません! もっと多くの人に読まれてほしい素敵な作品です。
幼い頃から暗殺者として生きてきた主人公サザは、ひょんなことから突然領主の妻になることに。だが、移民してきたイスパハルという国では暗殺者は忌み嫌われる職業。また、国王に嘘をついてはならないという誓いを破ると死罪になる為、サザは元暗殺者という身分をひた隠しにして生きることになります。 些細なことがきっかけで夫婦になった二人ですが、互いが互いを信頼し、愛を深め合う過程が丁寧に描写されている為に、読んでいるうちに二人の幸せを願わずにはいられません。領主と言えども孤児の出であるユタカは身分違いであるはずのサザの人間性を愛し、またサザも元暗殺者であるがゆえに、ユタカが持つ苦悩や葛藤を受け入れて彼を支える存在になっていきます。 サザとユタカ。互いが互いを守る為に、命をかけて戦う場面は圧巻で、クライマックスの展開は手に汗握りながら読んでしまいました。 そしてその先にある結末──自分が暗殺者であることに誇りを持ち、自分が守るべきものを守り抜いた先にある幸せを、あなたもぜひ見届けてください。