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未来を手繰る物語

5.0
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「終焉の幼女エルルと死なずのライザ」


 はい、ご斉唱下さい。


「終焉の幼女エルルと死なずのライザ」


 言った? はい。これでおっけー。覚えたら帰っていいですよ。





 冗談はさておき。


 この物語の主人公はエルル。23才のお姉さんだった筈が、ふとした事から幼女になってしまったお人です。


 そして、寿命あと1年。


 主人公エルルの目的は「自分を幼女にした遺物」を追う事。

期限1年を過ぎれば、死に至る。

なお遺物とは作中に登場する不可思議なアイテムたちの事です。


 エルルは目的を果たし、1年より先の未来を手繰り寄せる事が出来るのか。

壮絶な人生を歩んできた彼女は、どんな今を歩むのか。

その重苦しくも必死だった過去とは、如何なものだったのか。


 美しい文章と激熱の展開が織りなす傑作です。是非、あなたも!

伊空路地@再臨

登録:2021/7/10 06:52

更新:2021/7/23 17:15

こちらは伊空路地@再臨さんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。

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境界線上の魔王

懸命に生きる「生命」の息吹

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伊空路地@再臨