Twitterで作者のアカウントを見かけ、そこから読書スタート。
処女作らしいですが、話はしっかりと組み立てられていると思います。落ち着いた文章も自分好み。セリフばかりで騒がしい印象もなく、良い意味でなろうらしくないです。
ただ(あらすじ中に断りはあるものの)やはりストーリーの展開は遅く感じます。これは群像劇スタイルのせいかもしれません。
それでも飽きずに読めるのは、人間関係や人物の心の描写がとても丁寧だからかもしれません。
重すぎず、かといって軽すぎず。通勤時間の読み物として楽しませてもらっています。
美しい自然や食事、そして武器の描写などがとても丁寧で、画像がありありと脳裏に浮かぶ文章に癒やされます。
セリフばかりでトントン拍子にストーリーが進むライトな展開が好みの方には合わないと思いますが、情景描写や人物の心の機微もしっかり読みたい、という方には特にお勧めです。
登録:2021/7/10 10:19
更新:2021/7/28 10:43