綴られた文章の文字運びが個性的で、とにかく優雅です。
そしてものすごく詩的。
凄惨にも思える出来事も、悲しい出来事も、恋焦がれる情景も、全てがとにかく美しい。物語は骨太でしっかりしていて濃いというのに重くは感じず、1話1話に煌めく風景の情景が見えてしまうという。
そして色の表現がとにかく素晴らしい。描き出される風景から、その色を感じます。とにかく主人公の醸し出す”青”が綺麗。
かなりの文字数でボリュームもありますが、1話1話が描き出す場面がとにかく美しいので、物語を焦って追う事ではなく、この雰囲気に浸りながらゆっくり読み進めたい魅力があります。
登録:2021/8/6 15:40
更新:2021/8/6 15:40