電脳空間へ移住した情報化人類が、肉体を持つ生体人類と衝突したら――。
本作の主人公は【情報化人類に与する生体人】。なんと『憎まれ役』の立場です。
まずは圧倒的優位に立つ情報化人類の世界を緻密に描くも、しかし想定外要因が主人公達を巻き込み混迷の底へと引きずり込みます。
こうなるともう一本釣り、作品世界巡礼の旅へと強制連行。
憎悪、衝突、巡り合い。
大地に希望の枯れゆく中へ。
ヒトに触れ、ヒトに紛れるそのはずが。
過去の贖罪、
失くした救済、
得たものの代償、
心の起伏、尽きせぬ想い。
ヒトの持つ、温もりとは何か。
『Spirit of the Darkness あの日、僕は妹の命と引き換えに世界を滅ぼした』
生命とは――果たして何か。
登録:2021/7/9 21:52
更新:2021/7/23 17:15