自分の出自を知らず、また、男でも女でもない美貌の青年、ディル。誰もが振り向かずにはいられない美貌も、その過酷な生い立ちには決してプラスではありません。
かつて世界には、人間と精霊たちによる戦争の嵐が吹き荒れていました。平和と秩序を取り戻すため、世界は3つに分けられ、武器や魔力の仕様にはある「制約」がかけられることとなりました。緻密に設計された世界観には、どんな謎が隠されているのかとどんどん先へ読み進めたくなります。
過酷な運命に翻弄されながら生きるディル。彼(もしくは彼女)を愛し、助けてくれる人々。これは宿命じゃない、あなたは選ぶことができる。そう言われたディルは、何を選び取ることになるのでしょうか。
ファンタジーとしても、恋愛ものとして読んでも素晴らしいです。
登録:2021/7/10 11:53
更新:2021/7/23 17:15