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魅力的な主人公の抱える想い、そして出会いの先に待ち受けるものとは?

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【物語は】

ネコの行動を他視点で追うような感覚で始まる。ネコの後を追っていくと、あるバーテンダーのカッコをした長身の男性に出逢う。二人(一人と一匹)は顔見知りのようで、まるで会話が成立しているかのように、青年がネコに話しかけている。視点の流れがとても自然な為、物語に入りやすい。

その後主人公視点で、話は進んでいくことになる。


【世界観・舞台の魅力】

優しい明かりの灯る街をイメージする始まり方が印象的。主人公はそんな素敵な街でバーテンダーをしており、お客さんとの会話などから人に好かれるタイプの人間なのではないかと感じた。そこに生活する人々の服装などは現代的で、想像しやすい。ここに竜とエルフがどのように関わって来るのか、序盤では想像がつかず意外性を感じた。


ワインや料理について学ぶことが多く、丁寧に描かれている印象が強い。来店客の話は恋愛に関する話。はじめはその話題が出たことを、バーにありがちな話題の展開でリアリティを出そうとしているのだろうかと、勘違いしてしまう。

客である彼女たちの話を聞いているうちに、その話題が物語で重要となるであろう、騎士について語られていることに気づく。

この物語の世界の中で、騎士とはどんな人たちなのか。主人公を取り巻く人々は、一体どんな人たちなのか。言動や話題、見た目など、色んな部分から自然に明かされて行く。とても巧い流れだと感じた。


【登場人物・物語の魅力】

主人公は時折寂しそうに感じる部分がある。その理由について、作中で明かされていく。

この物語では、一気に登場人物が増えるということが無い。じっくりと、各人物の魅力や性格や容姿、考え方が分かり、そこに新たな登場人物が加わるという流れだ。


主人公は容姿が優れており、他人から憧れを抱かれるような人間ではあるが、悩みもあるように感じる。しかしどんな優れた人間にも、それなりに悩みは付き物。しかし主人公は、現在の彼の様子からは想像できないほど、辛い過去を抱えていたのである。


一章では主に、主人公とマスターの視点で進む。二人の視点から主人公がどんな人物か明かされていく。

バーに通う人たちもそれぞれ魅力的に描かれており、温かい気持ちになったり優しい気持ちになったり、主人公の魅力にドキドキしたりもする。


【物語のみどころ】

この物語では、魅力的な主人公の心情やそこで働く姿、バーに通う人々が魅力的に描かれており、彼らの会話から舞台がどんなところなのか分かってくる。

主人公と周りの人々との繋がりや、関りを丁寧に描いた物語だと感じた。しかし、一章はまだ物語の始まりに過ぎないのでないのだろうか。


恐らくエルフと出逢ってからがターニングポイントととなり、本当のはじまりなのではないだろうか?(第6節三話まで読了)

この時点では、まだプロローグの意味は分かっていない。もしかしたら明かされているのかも知れないが、はっきりと明確にこれだと言うことは出来ない。なのでこの先、その謎についても明かされていくのではないかと思われる。


あなたもお手に取られてみませんか?

魅力的な主人公やマスターには、まだ明かされていない何かかがあるように感じます。彼らがこの先どうなっていくのか。主人公はエルフと出逢い、どのような運命をたどるのかをその目で是非、確かめてみてくださいね。

お奨めです。

crazy's7

登録:2021/8/8 20:19

更新:2021/8/8 20:19

こちらはcrazy's7さんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。

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ウィッチドライブ ~女の子と事故って魔法少女になり身体の相性が良いから働かされてるんだけど俺はこれを許すべきか? 契約したからもう遅いわよ〜

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crazy's7

散華のカフカ

事件を追ったその先で、想定外の展開が待ち受ける!

【簡単なあらすじ】 ジャンル:ローファンタジー 「審判」から三十年。都市では人が灰になって消える灰化現象が続出。主人公たちは、その事件を捜査していた。灰の身元を調べようとしていたところある不一致に気が付く。更に詳しく調べようとしていたところ、ある人物に呼ばれ捜査資料を渡されるのだが。まさかそれが、自分たちのその後の運命を変えてしまうことになろうとは思ってもいなかった。彼らの運命はいかに?! 【物語の始まりは】 ”朽人”という意味深な言葉を発れられるところから始まっていく。ある二人が美しい砂のようなものを袋に詰めているが、一体それにどんな価値があるというのだろうか? 彼らを通して伝えられるのは、不思議な光景不思議な体験。そして、最後に残された言葉は誰のものなのか? 謎の多場面から始まり、本編に入ると何か事件が起きたことが分かってくる。被害者は二名のようだが、これが冒頭の彼らなのだろうか? 【舞台や世界観、方向性(箇条書き)】 人が灰の様なものにされる事件が多発してる状況。 埋葬屋という謎の人物が存在する。彼の仕事は一体? オーディナルシステムというものが存在する。 多視点からなる群像劇。 【主人公と登場人物について】 主要な人物は三人の刑事だと思われる。 彼らはこの事件(人が灰のようなものにされる事件)の対策チームで初めて出会ったようで、妙に馬が合い捜査を行う時はよく三人で行動しているようだ。 【物語について】 彼らが灰の身元を調べようとしたところ、ある不可解な点を発見する。それをさらに詳しく調べようとした矢先に、彼らに会いに来た者がいた。その者は普段ならば、絶対に会うことのできない人物。彼らはその人物から直々に事件解決の依頼と、その事件に関する話を聞くことになる。その者から事件の情報を手に入れた彼らは、その資料から犯人を導き出したのだが……。 彼らは犯人を調査していたところ、自分たちもある陰謀に巻き込まれていく。この物語は、死=終わりではない。それは序章に過ぎないと感じた。果たして主人公はどうなってしまうのだろうか。 【良い点(箇条書き)】 ・あらすじに”裏で起こる巨大な陰謀の渦に巻き込まれていく”とあるが、巻き込まれ方が想定外。 ・タグに”主人公は最強”とはあるが序盤では想像がつかない。一般の刑事に見えるからである。しかしあるところまで差しかかると、想定外の展開に驚く。 ・バトルものであるということは先に分かってはいるものの、構成が巧いので先が読めず、意外性と独創性が素晴らしい。 ・冒頭の方は事件ものであり、ミステリーのような雰囲気を持つが、異能力者たちのバトルが熱い。不思議なバランスと魅力を持つ物語である。 ・一人一人戦い方が違うようであり、戦闘自体に見どころがある。 【備考(補足)】8ページまで拝読 【見どころ】 まず構成が面白い作品だという印象。推理モノのような始まりであり、主人公達が事件を追っていくところから始まるが、気づけば異能力バトルとなっている。事件の黒幕は早々に分かる為、早くも事件解決か? と思わせる展開も秀逸。しかしそれは始まりに過ぎないのである。まさか主人公たちが事件自体に巻き込まれるとは、あらすじを読んでも想像できない。意外性の詰まった作品である。何故彼らが戦っているのかも、序盤で明かされていく。一体どんなラストになるのか、誰が勝利するのか予測不能である。 主人公はこの戦いにどのような立場や位置で関わっていくことになるのだろうか? 果たしてその結末とは? あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? この物語の行く先をその目で是非、確かめてみてくださいね。お奨めです。

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crazy's7