ユーザー登録・ログイン

新規登録

ログイン

作品

レビュー

登録/ログイン

その他

オノログについてFAQ利用規約プライバシーポリシー問い合わせユーザー設定管理者Twitter
レビューを投稿
書籍化
コミカライズ原作
ジャンル別
サイト別
サイト関連
運営している人

@オノログ

葉霜深海さんのレビュー

真っ直ぐな少年が、世界の謎と現実に立ち向かう王道ファンタジー

5.0
0

舞台は、「白軍」「黒軍」と呼ばれる二大勢力が戦争を繰り広げ、不気味に息をひそめるもう一つの勢力「中央」が暗躍する世界。主人公の少年ランテは記憶喪失で、倒れていたところを白軍の一部隊に拾われるところから、物語が始まります。


何も知らないランテの視点に合わせて、RPGをプレイする感覚で開けていく序盤は、謎解きも多く含まれているので、考察を楽しみながら読み進められます。また、彼を囲む様々なキャラクターが顔を見せてくれます。人望が厚い実力者で、ランテを拾ってくれたセト、厳しくも優しい面を見せる女性の槍兵ユウラ、穏やかだけど実は鬼教官のテイト。ランテは彼らと、仲間として絆を深めていきます。


白軍にいる以上、ランテは黒軍との戦いや、何かを企む中央と関わり、巻き込まれ、けれど自分の意志で身を投じます。そんな彼の前に現れるのが、儚く不思議な雰囲気をまとった少女ルノア。彼女はランテが戦いに赴くことを嫌がっているようですが、いつも謎めいた言葉を残して去っていく。眼差し一つで心を捉えるような彼女に止められながらも、ランテは歩みを止めません。


そんな彼の行く先には、辛いこと、悲しいこと、苦しいこと、痛ましいこと……真っ直ぐすぎる彼には強く響く、暗い展開が待ち受けています。ランテだけでなく、彼が大事に思う仲間たちにも。個人だけでなく、仲間としてのこれからにも。


思い合うのにすれ違い、届かない。誰もが誰かを思いながら、けれどそう上手くはいかない関係。一人の中に秘められた複雑さや葛藤まで、丁寧に描かれています。だからこそ、キャラクターたちが愛おしく、身近にいるようで、肩入れせずにはいられません。


世界に秘められた謎、その答えに、ランテたちは傷だらけになりながら、それでも逃げずにどう向き合うのか。まだまだこれから、追いかけがいのある王道ファンタジー、ぜひご堪能ください。

登録日:2021/8/14 11:05

更新日:2021/8/14 11:05

問題を報告する

こちらは葉霜深海さんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。

こちらのレビューも要チェック!?

小説家になろうファンタジー連載:194話

魔王国の宰相

ピンチをチャンスに変えた、主人公の魔王城での宰相ライフ!

【簡単なあらすじ】 ジャンル:ハイファンタジー 誕生日の翌日、主人公は目が覚めたら真っ白な世界にいた。彼をそこに呼んだ者が言うには自分には”異世界に行く権利”が与えられたらしい。そこで自分の欲しいスキルや装備を受け取った彼は、冗談で言った”いきなり魔王城に飛んでもいいくらい”という言葉が受理され、いきなり魔王城に飛ばされたのであった。初っ端からピンチに陥る主人公、どう切り抜ける?! 【物語の始まりは】 魔族の国にて宰相をしている主人公の日常から始まっていく。何故、人間である彼が宰相という地位についたのか? 話は一か月前の誕生日に遡る。24歳の誕生日。例年通り誕生日を誰かから祝ってもらうということもなく、残業をし日付の変わる少し前に帰宅した。その日、日常と違ったのは母からの祝いのワインを嗜んでから眠ったことだろうか? それとも妄想のせいだったのだろうか? 次に目覚めた時、彼は真っ白な世界に居たのである。これから彼にどんなことが起きるのだろうか? 【舞台や世界観、方向性】 魔物や魔法、魔族の存在するファンタジー世界が舞台。 主人公は現世で死亡したのではなく、異世界へ行く権利を与えられ、転移した。 この世界では、魔法と魔術は明確に異なる。 〈用語補足〉 宰相とは?……総理大臣のこと、もしくは参議を中国風に呼んだ語。 中世から近代初期にかけて、主に英国以外の欧州の君主の政務を補佐した廷臣の通称。(Wikipedia調べ) 【主人公と登場人物について】 主人公は魔王城に転移してしまった為、周りにいるのは魔王を始めとした魔族 ばかりである。幹部は人型が多いようで、スキルのお陰か会話には困らないようだ。魔王は会社で言うところの上司にあたるが、全体的に堅苦しい感じはなく、テンポのよい会話で進んでいく。主人公が砕けた話し方をすることも関係しているのではないかと思われる。仰々しい雰囲気の物語ではない。 【物語について】 真っ白な世界で目覚めた主人公は、明晰夢だろうと分析し歩き出すことにした。予感が当たったのか、突然石造りの建造物が現れる。そこで彼は”神に選ばれた”と告げられる。異世界へ行く権利が与えられたのだ。欲しいスキルと装備を受け取った彼は、何気なく呟いた”いきなり魔王城に飛んでもいいくらい”という冗談を真に受けられて、魔王城に飛ばされてしまったのだった。 しかも飛ばされた先は、玉座であろうか? いきなりのピンチ。彼はこのピンチを切り抜けるために、自分の能力や宰相がどんなものであるかを説明し、宰相として自分を推薦したのである。どうやら彼らの状況はひっ迫しているらしく、この案は受け入れられることとなるのだ。しかしこの時点ではまだ信頼関係が出来ているわけではなく、主人公が彼らにとって敵ではないという程度。 翌日、幹部たちとの顔合わせを済ませ、いよいよ彼の異世界での生活が始まっていくのだった。 【良い点(箇条書き)】 ・異世界での生活を楽しんでいる雰囲気が伝わって来るので、以前の現実世界に未練が無いということにリアリティを持たせていると感じられた。 ・主人公が生活していくのは、現実世界とは全く異なるファンタジー世界。もちろん現実世界とは異なることが多い。その為、彼の知りたい欲求を叶えると同時に世界観の説明になっている。かなり詳しく描かれていると思う。 ・ファンタジーや異世界ものと言うと、主人公が”世界の主役”という立場のっものが多い。例えば勇者だったり、魔王だったり、実は何かの鍵を握っていたりと。この物語では主役級の立場とは異なり、魔王を支える役割となっている。それでもキーマンであることは確かだと思う。 【備考(補足)】21ページ目まで拝読 【見どころ】 魔王視点というものは見かけたことがあるが、そもそも魔族らしさとは何だろう? と考えさせられる物語である。主人公は個性的な人物だが、職場に一人はいそうなタイプの人物でもある。それはどういうことかと言うと、親しみやすいかどうかは人によるとは思うが、”日本人の気質、民族性”を持った人物だという印象ということだ。 それに対し、魔王は凄く丁寧に話す人物(魔族?)だなと感じた。職場で例えるなら社長というよりも、教育係に近い印象である。どっしり構えて、部下に任せるよりも、丁寧に説明や指導をしてくれるタイプ。主人公は努力家だが、素質もあるようで物事がかなり順調に進んでいく。 この物語は主人公が魔王側に革命を起こしていく、という珍しいスタイルである。彼の話し方などにより、国会のような堅苦しさよりもサークルのような和気あいあいとした雰囲気を持つ(実際に和気あいあいとしているかは別として)。そんな彼が、実力を見せつけ魔族たちと親交を深めたり、共に戦ったりしながら信頼関係を築いていく。人間サイド側からの物語を読んで、ご都合主義だなと感じる人には、面白く感じる物語なのではないだろうか?  その内容は様々で、戦争に関することもあれば身近な掃除に関することもある。種族が違うことで感覚の違いもあるだろう。そういう部分にもスポットがあてられている。読了部分ではまだ、主人公が正式に宰相に就任したばかりである。これからどんな問題が彼を待ち受けているのだろうか。それをどんな方法で乗り越えていくのだろうか?  あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? お奨めです。

小説家になろうファンタジー書籍化コミカライズ連載:201話

濁る瞳で何を願う ハイセルク戦記

今一番ハマっている小説

あらすじにある通り異世界転生ものですが、チートなどもなく地道に強くなっていく主人公が魅力です。 戦争など残酷な展開も多いですが、その分間に挟まれる日常描写などが尊く感じると思います。 二転三転する戦況、そのなかで失われていく大切なもの、辛い展開も多いですが、ぜひ最後まで見ていただければと思います。

カクヨムファンタジー連載:4話完結

奥多摩の森にはエルフが生息している

「アスタリエン!」「いや、葵です」

生きることに疲れ、衝動的に、とりあえず向かった奥多摩。 その森の中で出会ったエルフっぽい存在たちとの不思議な交流?と、ある理由で彼らと一緒にいた一人の日本人青年とのお話です。 冒頭の、疲れきった状態でふらふらと迷う姿と、美しい森の中でまだ生きたいんだと感じてしまうアンバランスな状態が印象的。 英語はわからないけれど日本語は通じていて、でも少し微妙なニュアンスで使われる言葉に日本語のおもしろさも感じます。 絶望から始まり、少しだけ光を見出していく物語。所々、考えさせられる内容でもあり。おすすめです。

カクヨムファンタジー連載:58話完結

Bad luck + Jump off

「凶運」の冒険者と空から降ってきた若者の王道バディxファンタジー

 どんな相手と組んでもなぜか不運に見舞われる冒険者ジャスレイと、空から降ってきた謎の若者(ツッコミ属性)のロードムービーを思わせる冒険ファンタジー。  沈着冷静かつ用意周到で実は有能なのに、でも隙があって完璧からは程遠い、けど優しくて面倒見の良いお人好し——そんな愛すべきおっさん(失礼)と、何を見ても感動しつつ、ジャスレイのすっとぼけた行動にしっかりツッコミを入れてくれる青年トールのかけあいが軽妙で楽しいです。  かと思いきや、巨人族風かつ時に冷酷、という従来ではなかなか見ないエルフの設定から、とある秘密の武器を巡る冒険につながっていくなど物語のバックグラウンドもしっかり練りこまれています。  そして、時折見せるトールの暗い陰の描写、それでもそれをひょいっと大きな器で受け止めてしまうジャスレイの優しさに思わず震えてしまいました。  メインの二人だけでなく、エルフに仕える秘密の多そうな女の子や、敵対する怪しげな人々など、それでもどこか憎めないキャラクターたちが脇を彩り、戦闘シーンもジャス本人は「姑息」などと評しますが、有限の能力を創意工夫で補うその様が実に楽しいです。  Web小説らしくない、ぎゅうぎゅうに詰まった、世界が目の前に浮かび上がるような描写も魅力。王道ファンタジー好きな方にイチオシの一作です!

カクヨムファンタジー連載:6話完結

イーデルト・クローデリアと夜のおはなし

上質なお伽話にして夜の神話

異貌ゆえに貴まれ、同時に忌避される娘イーデルト・クローデリア。彼女は十五になった年に、身の行く末を定めるために訪れた三つ目の神殿で、唯一拒絶せず、また答えも与えない夜の盟主と出会います。 夜の炉部のようにゆったりと流れる時間と描写、二人のやりとりが心地よく、読み終えてとても幸せになれる、優しい気持ちになる童話のような、神話のような、そんな物語です。

ログイン

新規登録