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@オノログ

淡海乃海 水面が揺れる時

作品詳細
戦国時代、近江の国人領主家に男子が生まれた。名前は竹若丸。そして二歳で父を失う。その時から竹若丸の戦国サバイバルが始まった。竹若丸は生き残れるのか? 家を大きく出来るのか?

弱小国人領主から大名へ、乱世を生き抜く大河物語

5.0
1

 歴史好きの現代人が戦国時代へと逆行転生。吹けば飛ぶような弱小国人領主、朽木元綱として戦乱の世を生き抜いていく物語です。

 チートと呼べるものは歴史知識のみ。それも自分の領地を豊かに大きくしようとするうちに、バタフライエフェクト的に本来の歴史から乖離していき、世界は独自の道を進んでいくこととなります。

 それでも時代の英傑たちと時に手を組み、ときに矛を交え、やがて一廉の大名へ。そしてその差に先へと立身出世していく主人公の姿に、気づけばすっかりと魅了されていることに気づくでしょう。


 魅力的なのは主人公だけではありません。

 かの三英傑や、今にも名を残す名だたる武将たち。現代ではマイナーとされる人物や、彼らを支え寄り添う女性たち。あるいは公家や商人といった戦いには関わらない人々までも。彼ら脇を固める人物たちにもまた人生という名の物語が用意され、その生き様というものを魅せつけてきます。

 彼らと主人公の出会いと別れ、その生き様と散り様。それもまたこの作品の大きな魅力でしょう。


 総じて完成度が高く、歴史物が好きな方も納得できる、そうでない方も十二分に楽しめる、掛け値なしにおすすめできる一作です。

 是非にご一読し、朽木"基"綱の人生を追いかけてみてはいかがでしょうか。


 ところで、ただ一点のみ苦言を呈するならば、作品もそろそろ大詰めを迎えようとしているのにもかかわらず、「もしも主人公が公家として生きていたら?」というifストーリーの執筆に入ってしまっていることでしょう。そのため、本編の更新が長らく止まってしまっています。

 この異伝もまたとても面白く読めるものなのですが、それでも本編の続きを早く読みたいと思ってしまうのは仕方がないことでしょう……。


 ちなみに、本編と異伝ともに書籍化とコミカライズがなされています。小説書籍は相当の加筆がなされさらなる彩りが加えられており、またコミカライズはむさ苦しいおっさん共の生き生きとした様が格好良く描かれ、これらもとてもおすすめの一品となっております。

pakiraさん

登録日:2021/9/8 09:06

更新日:2021/9/9 11:47

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こちらはpakiraさん が読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。

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雲神様の箱

こんな興奮するの、久しぶり。イチ押し古代ファンタジー!

古代ファンタジーは元々好きなのに、どうしてもっと早く出会って読まなかったのかと自分を殴ってやりたい気分の中、勢いだけですみませんが、レビューを残したいと思います。 まず、勾玉シリーズあたりが好きな私としては、物語の醸し出す雰囲気が最高。練りに練られた重厚な設定、文化、風習。とても芳しい。 何より、魅力的なキャラが多すぎる! 媚びない主人公セイレンは、第一印象こそ粗雑なものの、すぐに何も知らない故の純粋さや、それでいて真実を見極める目を持っている鋭さ、そして努力家の一面。育った境遇を命からがら生き抜いてきた強靭さもさることながら、兄弟格差があったにも関わらずの姉妹愛。この子、いい女になる素質以前に、いい人間なんだ。そう思いました。 もちろん、ヒーローである雄日子のカリスマ性はスマホ画面を通してもビシビシと肌に刺さってくるようなものがあり、それに付き従う守り人勢のカッコいいことといったら! 彼らはよくある異世界ファンタジーに登場する騎士様的でありながら、有能な側近であり、暗部でもある。それぞれに得意の分野があり、それが無くても作り、皆雄日子に忠誠を捧げてまとまっている姿は、本当に惚れ惚れします。尊い。 中でも私が推したいのは、藍十。 だめ、名前をタイプするだけで心が潰れそう。とにかく、この子が良すぎる。最後の方で良きご縁を掴むのは目出度いはずなのに、素直に喜べなかった私を誰か叱ってほしい。でも、彼だからこそ彼女は子を授かったんだろうなとか思うと、勝手に誇らしくなってみたり。 とりあえず、誰か一緒に語って欲しい。 そういう素敵すぎるキャラがいっぱいなのですが、言葉の使い方も好きな作品でした。この時代に合った比喩や言葉が選ばれていて、どれもナチュラルで美しい。ゾワゾワします。やはり、これが時代の匂いが漂ってくる所以なのかも。 個人的には、心理描写、心の機微みたいなのがよく伝わってきて、政局の変化やストーリーだけに頼りすぎない展開が大好物でした。たぶん、邪道だと思うのですが、いつの間にか恋愛ファンタジー的な感じでも読ませてもらっていたと思います。(そういう観点では、雄日子がいじらしくて可愛かった!) あまりに面白すぎたので、珍しく二周目拝読しようかなと計画中。 最後になりましたが、とっても素敵な物語を世に出してくれて作者様に大感謝。 既にたくさんおられると思いますが、是非とも、さらに読者が増えてほしいなと願ってやまない作品です。 ★カクヨム様に寄せたレビューを少しだけ修正した内容です。ほぼコピペなレビューでごめんなさい(-_-;)

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