特殊なアプリを使って自分の手の届く範囲の幸せを守ろうとしていたら、種族間や国同士の戦いに巻き込まれ、守る範囲がどんどんと広がっていく主人公の、頑張ったりのんびりしたりする物語。
どのキャラクターもクセがあってやりとりが楽しいし、特殊設定も独自色があってよいと思った。
読みやすいが、たまにお約束的やりとりがクドイなと思うことも。
主人公のチートっぷりがすさまじく、物凄い困難や危機的状況に陥るということはないため、物語の起伏が少々物足りないようにも感じた。
最後らへん、どんどん話の規模が大きくなっていったわりに展開が駆け足に感じて、最後は正直「え? これで終わり?」と拍子抜けした。
これ以上続けても、ダラダラと似たようなことの繰り返しになりそうな感じではあったので『潮時』は確かにこの辺だろうな、とは思うけれど、読後感がすっきりしなかった。
登録:2021/9/22 03:48
更新:2021/9/22 02:54