魔人化して国を滅ぼした主人公が、死したのち魔人化する数年前に巻き戻って目覚め、謎のシステムに従いながら破滅の道に踏み込まぬよう二度目の人生をやり直す物語。
個々のキャラクターに味があるわりに深く掘り下げられることはなく、あくまでも【主人公の物語】として進んでいるためあっさりとした感じを受けるが、だからこそサクサクと進むテンポの良さがあると思うので、これはこれで良いと思う。
良テンポに加え文章も読みやすく、一気に最後まで読み終えられた。
悪に堕ちた主人公がやり直し人生で良青年として生きる……というだけではなく、「そういうことか!」という設定が織り交ぜてあり、それがラストの展開に合わさって回収されていてすっきりと読み終えることができた。
登録:2021/10/6 22:17
更新:2021/10/6 21:44