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@オノログ
自分を捨てた母親の葬儀に参列した‘俺’は、その帰りで仔犬と出会う。そして、彼は自らの幼き日に母と食べたオムライスのことを思い出して……
仔犬、オムライス、葬儀などを通して過去を振り返る主人公の男の描写がとても良かった。男は捨てられた冬の日のことを忘れられないからこそ、ラストで自分を捨てた母からの遺書を開けないという選択を取ったのだろうなと思った。
素敵な一作でした。
登録:2021/10/30 15:33
更新:2021/10/30 15:28
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こちらは石嶋ユウさんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。
読ませていただきました。手乗りシャチ、小さくてキュートだなと思った反面、実は巨大化、凶暴化して人を襲うリスクがあるが、観光街の人々は全然気づいていないという話が末恐ろしいなとも思いました。文章の硬さも作品に合っていて素晴らしかったです。末恐ろしいけど楽しい読了感でした。
終末を迎えた世界、一匹のロボット犬は老女と出逢い、彼女の願いを叶えようとする……。物語を彩る要素の一つ一つが、切なくて、素晴らしくて。犬と老女が迎える儚いが温かい‘夜明け’を描いた一作でした。読めてよかったです。