ユーザー登録・ログイン

新規登録

ログイン

作品

レビュー

登録/ログイン

その他

オノログについてFAQ利用規約プライバシーポリシー問い合わせユーザー管理者Twitter
レビューを投稿
書籍化
コミカライズ原作
ジャンル別
サイト別
サイト関連
運営している人

@オノログ

全然RTAしないくせに最強化へのRTAが凄まじすぎてどんな週間世界の危機も原作キャラたち巻き込んでまっすぐ進んで殴り倒していくくせになぜかたまにあま〜い展開もある熱血ギャグ小説(ネタバレありだけどそんなに触れない)

5.0
0

男であった主人公は落雷で死んだものの、死に方が特殊だったため転生されることに……まではいつものなのだが。

神が天界の責任問題をどうにかするためにとある依頼をする。


「悪役令嬢にTS転生して実は善人なのに追放される様子を配信でRTAしてもらう」

「なんて??」


神界では転生者のセカンドライフを配信サイトを通して見るのが大流行。

そこで視聴数がとれそうなこれをやらせ責任を有耶無耶にしようとしている。

見返りは完走した時に全てを持ったサードライフが用意されることに。


恋愛ゲーム世界にTS転生し初見RTAというむちゃを視聴者の神たちのコメントで導かれながらやる……はずが。



舞台の魔法学園から始まる。

……主人公が禁呪をもち同級生たちを全員ボコボコにしたところから。


この主人公、本当にネジが全て抜け落ちて中身が全て抜けている!

なのに戦闘に関することになるとあまりに賢くなり神たちごと全員をビビらせる。

追放RTAと真逆に突っ走るようなあまりに根の善さと本当に狂ってる混沌さがあわさり自称悪役令嬢の行進は止まらない!


凄まじいガバで追放から遠ざかりより親密度高まる!

煽り耐性ゼロの主人公があらゆる敵を右ストレート(魔法)でぶっ飛ばしていく!

普段全員狂気のギャグ空間なのに激アツの展開で世界を救う!

コメント欄でマナーも煽り耐性もゼロの神たちが殴り合う地獄(天界)!

なのに世界がデバッグレベルで深掘りされ新たな部分が見つかり主人公も神たちもガチの困惑!

むしろ世界が神たち側にすら侵食をしてきて……?


最高に楽しくバカバカしくなのに読後感はスッキリで面白い!

なのにTS要素恋愛要素もあったりして……?(小説内原作は恋愛ゲームなのでね!)

圧倒的エンタメ爆笑熱血少年少女小説だ!!

チル

登録:2021/11/8 20:05

更新:2021/11/9 04:14

こちらはチルさんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。

同じレビュアーの他レビュー!!

しいていうならお前の横を歩いてるのが魔王

この小説は、小説ではない

 ギャグコメディかつ入り込む奥の深さのある物語で構成された本作。 おそらく読み始めた人はあまりの置いてけぼりに、そして疎外感に驚く事になると思う。 まず掲示板形式で物語の途中から突然話が進む。 知らない人物と世界観そしてこの物語の主軸とも言える個性豊かな魔物たち…… 数話はわざと理解させないようなぶん殴る形式で話が勝手に進むのだ。  ある程度進むとやっと話が見えてくるようになる。 剣と魔法の物語で魔王を退ける物語を魔物側視点で進んでいく……のだが。 すぐにこれは「勇者物語物語」なのが判明する。 魔物側はもはや神か悪魔かといった超常の存在で不老不死。 魔物側が本気を出せば世界を物理的に破壊できるほどだがそれは魔物側の目的じゃない。 魔物たちは設定された強さと設定された演出し脚本し物語を描いていく。 それは勇者が魔王を打ち倒すストーリーだ。 ちなみに魔王はいない。 しいていうなら……主人公である子狸だ。 子狸というが立派な人間である。 しかし一族は特殊な立ち位置にいて魔物たちの管理者を名乗っている。 我々読者が見れるという形で小説が綴られる掲示板も、こきゅーとすという子狸一族が管理している不思議な掲示板だ。 ちなみにノロくんというけれど、ほとんど名前は子狸で通される。 そして今回の勇者役である女の子が勇者さん。お嬢とか勇者とか書かれることが多い。名前もちゃんとある。 剣士でありとある事情から鬱屈した部分を抱えているがこの旅で成長をしていくこととなる。 このふたりが(魔物が描いた台本どおりに)旅をするのが本作のストーリーなのだが…… はっきりいってこの二人は問題児である。子狸さんは抜けているってレベルで済ましていいもんじゃないし、たまに野生化するし、魔物たちのシナリオも明記してあるのに無視して破壊していく。なんて? って思い続けながら話が進む。 勇者さんもめちゃくちゃで、子狸さんの影に隠れるだけで割と抜けているし、プライドだけは高くてまともに働きもしなかったり。体力が驚くほどなくて、勇者なのに戦闘ではあまり活躍しないという不可思議さ。 掲示板の魔物たちは個性が強すぎてツッコミすら追いつかずボケ倒している。 当然語り手である魔物も信用はならず手のひら大回転している様子やシラッと大嘘をついているさまにもはや読者がツッコむしかない。 明々後日への思考が飛ぶ子狸! 雰囲気シリアス詐欺の勇者! 阿鼻叫喚し喧嘩してボケ倒す魔物たち! 徐々に掲示板としての形式が崩壊! シナリオもどんどん崩壊! コントと化す物語! なぜ勇者物語を魔物たちは物語としてやらねばならないのか。 信用ならない語り手どもはどの描写が意図的に後々につながるのか。 子狸一族はなぜ魔物たちの管理人をしているのか。 語り手が信用できないのなら読者は一体…… インテリジェンスの問題なのかもしれない そしてこの話が「小説」となったときに、ただのギャグコメディだとして流せない良い読後感が残る。 最初に怯えず踏み出せばそこは深い沼。 さあ飛び込んでしまおう! そして子狸ぃ……と言おう! 最後に一言。 めっじゅ〜

5.0
1
チル