「えっ」で終わります。これは私の心の声なのですが。
最初の1ページ、しかしがらっと次のページには起承転結の「転」が来ているような、この転がずーっと「承」として続いているような感覚で、読んでいる方も「この、なんとも言えないそわそわはなんなんだ」に至ると思います。
3,000字ほどの作品なのですぐに「えっ」と落ち、読んでいる時間より考えている時間、余韻の方が長かったように感じます。ずぶずぶ入っていくような。
内容としては本当に作品紹介の通りなのですが、ぞわっとする原因はもしや「4人(5人)」しか出てこないからなのか?と思ったり(個人的考察です)
この作品はシンプルな文体で癖がなく、なので“物語の癖”が強い気がします。このパターンのこの作者さん作品か…と、カメレオン作家さん、流石であります。読んだ方はこの作品をどう捉えるか、それぞれありそうで間口が広い作品です。
登録:2021/12/26 01:36
更新:2021/12/26 01:25