残念ながら、彼にはあるべきものがない。なので健全なすけべな世界にしかならない。
作者本人が「誰かの性癖を殴りたい」と公言しているだけあって、新旧ラノベに出てきそうな「女の子」キャラの見本市のような作風になってます。
とりあえず全員主人公にメロメロ/ラッキースケベの連続/あまねくん一人がおいしい思いをする
これだけのお約束要素を詰め込んでおきながら、なんか腹立つわーっというのがないのが、本作の最大の見所ではなかろうかと勝手に思っております。
理由の一つに
・あまねくん、頑張ってるし、仲間思いだし一生懸命なんだけども「ぽんこつ」にしかならない行動パターンだからではなかろうかと
「土御門 葵」という子が出てきますが、ファーストインパクトで怒らせるというデリカシーのないへっぽこを発揮します。
クリスちゃんがまた過保護なんですよ。
あらすじ読めば分かるとおもいますが、元成人男性、現在TSロリサキュパスな色物キャラですが、罰ゲームのような転生を愉しんで人生を謳歌しつつ、仲間と奮戦するコメディです。
男女のいちゃいちゃというより、女性と女の子のいちゃいちゃなので、あまね本人が脳内ピンクにしても「やらしい」要素が読み手には感じられません。
犬猫もふってほっこりしてる人を見てる気分が近いかもしれない。
文体も基本は一人称
無駄にくどくど描写せず、どう伝えるか?を苦心して推敲しただろうと推測出来ます。
一見すると簡単な文章に思えますが、要点を押さえて簡潔に書くという意味では参考になること請け合いです。
あまねたん、見かけは可愛い女の子でも中身はおっさんに近い成人男性。
みかけを利用して、サキュパス特性をフル発揮するコメディです。
幕間幕間のショート会話もみどころです。とりあえず、猫動画見る気分で読んでみるとがいいかもしれない。
登録:2022/1/15 19:42
更新:2022/1/15 18:19