家族から虐げられていたヒロインが運命の人と出会い、どん底の生活から抜け出し幸せを掴む恋愛物語。
生い立ちのせいで自己認識が低く諦めがちなヒロインが、ヒーローとの関りで自分を強くもてるようになる成長物語の要素もある。
実の両親と妹からないがしろにされ続けたが、祖父母がヒロインの味方であったことと信じられる親友がいたことで、胸糞展開が続くだけではないところは安心できた。
ヒロインに酷いことをした人たちがきっちりざまぁされているのも良い。
ただ、さくさくと読み進め、あっさり終わってしまったな……という物足りなさがあった。
一番盛り上がるべきヒロインとヒーローの恋愛模様が薄すぎるというか。
完結した一つの物語というよりは、色々な設定を紹介する序章的な感じでしかない印象が強かった。
登録:2022/5/10 01:20
更新:2022/5/9 23:38