短編集の中から『悪魔の証明裁判』を拝読させていただきました。
奇妙な殺人事件の裁判での被告人である博士の証言。タイトルから、証明することが困難な事件であることが想像出来ます。
なるほど博士の証言は首をかしげるようなことで、到底信じられるはずもありません。
また、ほんのわずかの可能性にかけて、本気で助手に銃を向けられるかという問題もあります。博士の思考回路は常人とはかけ離れている。無罪を主張するのはいささか乱暴ですね。
とても興味深い題材で、短編のよさが感じられる面白い作品です。
登録:2022/6/13 23:19
更新:2022/6/13 23:17