最初は、よくある悪役令嬢モノだと思っていました。
けれど、乙女ゲームの世界と知っても主人公の彼は「生きて」いました。
前世のある未練から、今世の生き方を見直した主人公。
彼の行動が、言葉が、ほんのささいな波紋となり、出会う人々が優しくなってゆく……、それは読者の私たちまで――
気付けば、優しさに涙を溢している自分がいます。
誰かの幸せを願う。そんな心を思い出させてくれます。
乙女ゲームの世界である意味、
ありきたりに見えるタイトルの意味、
それらを最終章で理解させられたとき、あなたが感じるのは納得でしょうか? それとも驚きでしょうか?
主人公が、そして、ライバル令嬢をはじめとするキャラたちがどう「生きて」いるのか、どうぞ、その目で確かめてみてください。
登録:2022/8/3 18:14
更新:2022/8/3 18:00