~あらすじ~
「結婚しないなら別れよう」と遠距離恋愛中の彼女に別れを告げられた千弘はマンションのエレベーターでひとりの女性と出会った。箱の中で、二人の物語が動き出す。王道ラブストーリー。(あらすじ引用)
主人公 千弘
ヒロイン 佐久間絵莉
まず読み終えて、「結婚って、長く付き合っていたからではなく、タイミングなんだなぁ」と、思ってしまった。
そう思わせて仕舞うぐらい、リアリティがある大人の恋の物語。
物語の冒頭、「溶けたアイスが手首を伝う」から始まるが、それだけで主人公が唖然と固まった様子が伝わる描写から物語へと読者を引き込んで行く。
それでいて、別れのシーンも出会いのシーンもプロポーズさえも背伸びしない、等身大の登場人物たちにとても好感がもてた。
作中、男気をみせる主人公に惹かれるヒロイン、2人の距離の近づき方も自然で、読後感もとてもよいお話。
あらすじで作者が語っている通り、大人の王道ラブストーリー。
楽しませて頂きました。
登録:2022/8/10 21:19
更新:2022/8/10 21:16