地球外知的生命体がいるのが当たり前の世界観で、ある惑星へ降り立った調査団の物語。
情景描写に優れ、実際にそこに降り立ったクルーとなって未知の惑星探訪をしているような感覚で拝読させていただきました。
様々なパターンに配慮してコンタクト用の映像が制作されているさまは、まるで現実世界にもある「多様性を配慮」しすぎた結果の、無難な仕上がりになっているようにも思えました。
なかなか登場しない惑星の住人に変わり、主人公たちと対話するAI、アンドロイドたち。もしかしたら命あるものは滅びてしまったあとの世界なのだろうか? 読み進めれば、勿論そんなことはなかったのですが……最後に納得しました。
短い中にぎゅっと凝縮された、読み応えのある作品です。
登録:2022/8/12 11:59
更新:2022/8/12 16:41