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エブリスタSF2万文字以下

手乗りシャチ

石嶋ユウさんのレビュー

かわいさの中に……

5.0
1

読ませていただきました。手乗りシャチ、小さくてキュートだなと思った反面、実は巨大化、凶暴化して人を襲うリスクがあるが、観光街の人々は全然気づいていないという話が末恐ろしいなとも思いました。文章の硬さも作品に合っていて素晴らしかったです。末恐ろしいけど楽しい読了感でした。

登録日:2021/7/9 22:36

更新日:2021/7/23 17:15

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こちらは石嶋ユウさんが読んだ当時の個人の感想です。詳細な事実については対象作品をご確認ください。

こちらのレビューも要チェック!?

エブリスタSF

偽装人形の眠り

個というものと人の形のお話

 高度に発達した産業技術により、実質的に人をまるごとそっくり複製することが可能になった世界のお話。  SFです。一万字という短い分量の中できっちり世界を描いて、なおかつキャラクターも立っていてアクションもあって、そのうえ謎めいた事件の発生から解決までというミステリ的なストーリ展開をこなして、挙げ句の果てには主題までゴリゴリ掘り下げてしまうという非常に贅沢なお話。なんだこれは……わたしはいま何を見せられたんだ……?  まともにおすすめポイントを書いているとキリがないので趣味の話だけしますと、このお話は冒頭で予告されている通りドッペルゲンガーのお話です。正確にはドッペルゲンガーと渾名される、あるいはそうなぞらえられるような存在たちのお話。〝彼ら〟そのものが本作唯一の主人公で、つまり二話目がどストライクでした。ジークよりも、マルグリットよりも、いやそこを主人公として読むと自動的に、二話目に書かれているそれにふんわり取り込まれるみたいな、この個の境界のおぼつかなくなる感覚が最高です。  なんだってこんなことができるのか。主題の線の引き方、作中の社会と読み手が実際に生きている世界の、その接続の力加減が絶妙なのだと感じます。生態情報や行動情報の取り扱い、これらに対する懸念や脅威自体はそのまま現代にも通じるもので、それをてこにというかバールの先っぽみたいにしてこっちの認識をグリグリこじって決壊させてくる、そのパワーが実に爽快でした。  人の形を離れたところでアイデンティティを管理するお話であり、アイデンティティを運用するのにどうしても人の形を追い求めていく世界の物語。胸に染みて、しっかりお腹に溜まる作品でした。

エブリスタSF

夜が明けるまで、私と

超えられないはずの壁を飛び越えて辿り着いた先と、明けない夜のお話

 肉体を持たない人工知能の少女と、彼女に魅せられた『僕』のお話。  約3,500文字とコンパクトなお話で、その分量通り非常にシンプルにまとまった小品なのですが、にもかかわらず意外と食べ出があるというか、咀嚼すればするほど味わいが出てくるお話です。  物語の芯がしっかりしているというか、見方次第で結構いろいろな意味を読み取れそうな物語。個人的にはジュブナイルとして、少年の冒険物語のような感覚で読みました。設定そのものはSFなのですけれど、なんとなくファンタジーのような読み心地。  お話の筋はシンプルで、ディスプレイの向こう側の存在である『彼女』に、主人公が現実世界での依代を与える、というもの。画面のあちらとこちらがそれぞれ異界と顕界の役割を果たして、そしてその狭く不自由な〝あちら側〟から彼女を連れ出す行為。ボーイ・ミーツ・ガールでありまた囚われの姫を救い出す勇者のお話でもあって、この辺りの要素の重なり具合が本当に綺麗でうっとりします。加えて、とても優しい物語であるところも。ヒロインを救うのに強大な敵を倒したりこそしないものの、でも自身の技能に加えて長い年月を捧げることでそれを成す、というのが、静かながら思いの深さを感じさせるようで素敵でした。  若干ネタバレになりますが、この主人公の行為が完全な『禁忌』であるところがよかったです。というか、それがあってこそ上記のいろいろな意味がきっちり定まるというか。この世界の法はふたりが出会うことを認めてはくれず、でもそれを知っていてなお逆らうという決断。狭量な世界に対する反逆であり、また同時に逃避行でもあるというお話。特に好きなのがこの『逃避行』での彼女の活躍ぶりで、ただ自由な翼を与えてもらうばかりのか弱い存在でなく、その翼で彼を空へと誘う天馬でもあるという、この逆転というかただ守られるだけでないところに本当に惚れ惚れしました。  なにより大好きなのが、タイトルにもある『夜が明けるまで』の使われ方。というより、それによって著されているであろうもの。明けるまで、ということはすなわち、裏を返せば「明けてしまったら終わり」ということでもあるわけです。所詮は一夜限りの儚い夢と、つまりこの結末の先には朝が来るのだと、そう解釈することもできると言えばできるのですが。それでも最後に辿り着いた夜、その瞬間はもうそれだけで特別な、まるでこのまま永遠に明けることがないかのような、そんな強い言い切りで締め括られる物語(だって最後の単語がもう)。加えて、「踊り」というのも好きです。物理的な肉体を持たない彼女にとって、月明かりの下でのダンスが事実上の契りであるという、このジュブナイルをそのまま形にしたかのようなどこまでも優しい耽美!  沁みました。暗く寂しいはずの夜の闇の中に、優しい美しさを描き出してくれる素敵な作品でした。

エブリスタSF

【C++】ソフトウェア魔法の戦術教本~影の王を撃て!~

【PROJECT WIZARDWARE】これぞ魔法〝技術〟の書!

絶対的な制約を力に替える〝智恵〟と〝創意〟、そして〝工夫〟の大奮闘! 勝利の鍵は魔力にあらず。 魔に抗するは根性にあらず。 固定観念は足を引く。 硬直思考は負けを呼ぶ。 〝智恵〟で固定観念を覆せ。 〝創意〟で限られた要素を活かせ。 〝工夫〟で可能性を切り拓け。 勝利の鍵は〝ソフトウェア〟。 有限のコマンドから無限の機能を造り出せ! 覚えるだけが魔法じゃない。 力押しだけが能じゃない。 〝拡張〟せよ。 切り拓け。 機能を描け、〝ソフトウェア〟! これはまさしく〝技術〟の書。 論理と発想で武装せよ! WIZARDWARE := WIZARD + SOFTWARE 制約に負けるな。 魔法を〝造れ〟。 可能性は己の裡にある。 今日から君も魔法〝技術者〟だ!

エブリスタSF

今にも流されてしまいそうな橋の上で

タグの欄に威風堂々鎮座する「言葉遊び」の力強さ

 なんらかの『皮』を被り人間に擬態する人ならざる何者かと、その友人との対話劇。  すごいものを見ました。タグの「言葉遊び」というのはまさにその通りなのですが、でも「言葉遊び」という語の持つ軽いイメージとは全然かけ離れているというか、遊んでません。ガチです。  といっても、序盤から終盤手前までにかけてはまだまだそんなでもないというか、しっかり物語しながらの(した上での)それであって、実はまだ本気の半分も出してません。例えば主人公は生来音のない世界に生きており、ゆえにその語彙には擬音語と擬声語が存在せず、代わりに擬態語のみがあるという、その設定がそのまま本文に影響する(一人称体で書かれているため)という制約。加えてそもそもこの擬態語というのが、このお話のテーマである『擬態』から来ている、というところ。こうして説明してしまうとなんだか凄みが霞んで見えてしまいますが、でもこれが流れるストーリーの中で自然にこなされているという、その独特の迫力はどうにも伝えようがないのでぜひとも本文で味わってもらいたいです。  が、先述の通りこのあたりは所詮前座のようなもの、本当の「言葉遊び」の恐ろしさはやはり最終盤です。  堰を切ったか、あるいは容量の限界を超えて一気に溢れ出したかのような、その瞬間の強烈な爽快感。作品そのもののプライオリティが逆転し、言葉遊びが物語を上から支配してしまうようになる、その転回とその先の振り切り具合。文字通りの飛躍が、決してあり得るはずのない主客の転倒が、でも理屈でなく脳の芯の方で納得できてしまう、その恐ろしいまでの酩酊感。すごいです。なにがなんだかわからないというか、こんな読書体験は初めてでした。

エブリスタSF

連合軍第13師団飛行部隊 ~四◯四分隊のツバメちゃん~

アツくて超個性的!爽快な軍人達が世界で戦う、ミリタリー感満載な戦争物語

謎のウイルスが蔓延する地球に似た世界で繰り広げられる新人類対旧人類の戦争を描く、異能人類が存在するミリタリー色満載な物語です。 雰囲気は、第2次世界大戦中の世界情勢を醸し出しています。 とにかくかっこいい。物語の流れもかっこいいし、登場人物もカッコよく、出てくる武器や機材も専門性がかなり強く、作者さまの知識量に度肝を抜かれ、戦争映画を見ているような気分になってしまいます。 そして出てくる人物、全てがアツい!!個性的!!歯止めがきかない方々ばかり!!最高です。方言が出てくるところもお気に入りです(笑) 皆それぞれに様々な過去や想いを抱えていて、戦いへ赴く姿に心が熱くなってしまします。 物語が進むにつれ、スカッとする言い回しや、それぞれの心情にくすっと笑えるところもあり、そしてほろっとする場面も。 軍人ならではの爽快さもあり、読んでいて気持ちがいいです!! 主に空中戦が多いのですが、作者さまの専門性からとにかく戦闘描写力もすごく、そこにそれぞれの人物の熱い心情も合わさり、戦争の悲惨さや想いが胸に突き刺さります。 ミリタリー好きにはもうたまらない物語となっています。 そして、ミリタリーに興味がない方でもこの魅力ある登場人物達にぜひ触れてもらいたいなと、すっごく願ってしまうそんな本作、ぜひ読んでみてください!!

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