作品紹介
中学から高校へ、たまたま一緒になっただけの存在だったマサ。
彼は、色白で色素の薄い長髪、中性的な印象。
莉緒が音楽室でピアノを弾いていると、そこにマサが現れる。
家にピアノが無く拙いながらも練習をしたい莉緒。それを知りマサが自宅に誘う。
マサの自宅にあがった莉緒は部屋にあるグランドピアノを弾く。それをマサが同じ部屋に居座り聴いていた。
思春期ゆえの素直になれない様子や、言葉足らずから生まれる誤解、多感な年頃の青春ラブストーリー。
冒頭から色のある情景描写が素敵で、景色が目に浮かび上がるようです。
素直になれない主人公。言ってしまった後に後悔を引きずる様子や、人づてに聞いたマサに彼女がいると言う話から、マサへの気持ちに気付いた時の戸惑いから起こす行動は、青春時代の歯がゆさを思い起こさせます。
起承転結がしっかりとして、安定感があり最後まで安心して読み進めることが出来ました。
再会のシーンは、甘酸っぱさ満点♡きゅんとさせられます。
主人公の心の成長が見られ、読後感もとても良い作品です。
登録:2022/9/26 13:26
更新:2022/9/26 13:27