作品紹介
侯爵令嬢アメリア・サリバンは、学園では名の知れた「悪役令嬢」だった。 冷たい印象を与える容姿であることに加え、人気者のレオナルド・クラークと事あるごとに対立しているからだ。とりわけ、レオナルドの支持者の一人、アルバート・チェイサーとは犬猿の仲だった。 ある日、いつものようにレオナルド達と衝突したアメリア。気晴らしに寄った図書館で、恋愛小説を借りようとしているところをアルバートに見つかってしまう。 「意外だよ。恋愛小説なんて読むんだな?」 その日から、アメリアの日常は少しずつ変わっていく。 *真面目で意地っ張りな悪役令嬢と、モブ属性の伯爵令息の小さな恋の物語です。 ~作者作品紹介より~
悪役令嬢の人物像としては、定番中の定番。権力を持つ者、位の高い貴族の令嬢の主人公。
その主人公アメリアの視点で物語が進んで行きます。悪役令嬢と言われ、本音のところでは傷ついているが、高いプライドで武装して、何でもないフリをしているアメリアの人間味が溢れる描写が、私的にはとても好きです。
意地っ張りで、真っ直ぐなアメリアがなんとも可愛らしく見えます。
キャラクターも立っていて、腹の底がわからない人気者のクラークや、思春期男子そのもののチェイサーも良いですね。
少しずつ気持ちが移り変わる様子もほのぼのとして、とても良いお話です。
登録:2022/10/22 15:17
更新:2022/10/22 15:01